国民公園及び千鳥ケ淵戦没者墓苑

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バックナンバー2014

75件の記事があります。

2014年06月30日北の丸公園の自然

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 午前中は梅雨の雲が空に広がっていましたが、午後は時折晴れ間がのぞき、蒸し暑い一日となりました。
 6月30日(月)の北の丸公園自然情報をお届けします。
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ヤブカンゾウ
 牛ヶ渕の堤塘では、ヤブカンゾウの群生を見ることができます。写真は弥生慰霊堂から。

 八重咲きで咲くワスレグサ属のヤブカンゾウ。よく似たノカンゾウは一重咲きです。

 林下の日陰で育つヤブミョウガ。写真は公園西側です。変わった形の白い花は一斉に開花することなく、順番に開いていきます。

ヒメヒオウギズイセン
 スイセンの名を持ちますが、スイセンと同じヒガンバナ科ではなく、江戸時代に日本に薬として伝わった「サフラン」と同じアヤメ科。休憩所横でご覧いただけます。

コクワガタ(雄)
 公園西側の四阿近くで、コクワガタを見つけました。都心部に位置しながらもクワガタと出会うことができるのは、自然豊かな北の丸公園ならではですね。

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2014年06月23日北の丸公園の自然

皇居外苑バックナンバー2014 / 北の丸公園ブログ / 夏の花

 梅雨のさなかの夏至を過ぎ、本格的な夏の訪れはもうすぐそこです。
6月23日(月)の北の丸公園自然情報をお届けします。
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見本園
 事務所横の見本園では、様々な種類の樹木が涼しげな木陰をつくっています。

ムクロジの花
 その中で、たくさんの花を咲かせているのはムクロジ。実(み)が羽子板の「羽根」や数珠になるというのは有名ですが、花はあまり知られていませんね。黄緑色の小さな花。

ムクゲ(八重)
 吉田茂像横に植栽されているムクゲが今年も咲きはじめました。こちらは八重。さっそくクマバチが蜜を集めにやって来ていました。

ムクゲ(一重)
 一重は夏らしく爽やかな雰囲気ですね。

オオヤエクチナシ
 休憩所前、清水門広場に植栽されているオオヤエクチナシは今が見頃。近くを通る際は、良い香りをお楽しみ下さい。

エゴノキの実
 可愛らしい花を咲かせたエゴノキに、ヤマガラの大好物である実がなっていました。こちらも是非ご覧下さい。

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2014年06月16日北の丸公園の自然

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 本日は日中の気温が30度近くまで上がり、蒸し暑い一日となりました。外出の際はもちろん、室内でも小まめに水分補給を行うなど、熱中症対策をしっかりと行いましょう。
 6月16日(月)の北の丸公園自然情報をお届けします。
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ナツツバキ
 先週の時点ではまだ蕾でしたが、一週間で見頃を迎えました。純白の花びらが涼しげな装い。

 ツバキ科なので、散るときは花の形のまま。朝咲いて、夕方には散ってしまう一日花です。

ネムノキ
 夜になると葉が閉じて垂れ下がり、眠っているように見えることからこの名が付けられました。淡紅色の、繊細で美しい花ですね。

ネジバナ
 桃紅色で、可憐な小花をたくさん咲かせるネジバナ。花はらせん状に咲き登っていきます。

アゲハ(ナミアゲハ)
 成虫の夏型です。夏型は春型に比べ、羽の色や線の太さが太いようです。群生するヒメジョオンの間を忙しなく移動しながら、一生懸命蜜を吸っていました。

ベニイトトンボ
 池の側でベニイトトンボが休憩していました。環境省レッドデータブックの絶滅危惧Ⅱ類に分類されています。見つけた場合は優しく見守って下さいね。

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2014年06月09日北の丸公園の自然

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 6月5日に関東地方の梅雨入りが発表されました。連日降り続いた雨により、園内の草花はしっとりと潤っています。
 6月9日(月)の北の丸公園自然情報をお届けします。
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ナツツバキ
 吉田茂像の裏に植栽されているナツツバキの蕾が膨らんできました。名前の由来は、ツバキの花に似ていて、夏に咲くことから。

サンゴジュ
 円錐花序の小さな花が沢山集まって咲く様は、なかなか見応えがあります。北樹林地側。

キョウチクトウ
 見た目は華やかで美しい花ですが、全体に毒があり注意が必要な植物。大気汚染に強く、防音壁の代わりなどとして植栽される事が多いようです。

ナンテン
 事務所向かい側に植栽されているナンテン。「難を転じる」ということで、縁起物として重宝されています。

米粒のような小さな花が開き始めました。

ベニシジミ
 ヒメジョオンの蜜を吸う小さなベニシジミ。近くに寄っても全く逃げず、ゆっくりと撮影させてくれました。

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2014年06月02日北の丸公園の自然

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 本日も日中の気温は30度を超え、昨日に引き続き真夏日となりました。園内では、日傘やサングラスなどで強い日差しを避けながら散策されるお客様の姿が見られました。
 6月2日(月)の北の丸公園自然情報をお届けします。
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タチアオイ
 田安門外通りからは、タチアオイがご覧いただけます。花言葉は大きな志。すらっと背が高く、上半分に華やかな花を次々と咲かせています。

ハナショウブ
 下の池ではハナショウブが咲き始めました。以前ご紹介したカキツバタとよく似ていますが、こちらの方が後咲き。

キンシバイ
 木陰が多く、ひんやりと涼しい樹林地ではキンシバイが咲いています。よく観察してみると、たくさんの黄色い雄しべが花の中心に集まっていました。

ムラサキシキブ
 秋には美しい紫色の実をつけるムラサキシキブ。現在は三分咲き程度です。

コシアキトンボ
 今の時期、園内の至る所で飛んでいるコシアキトンボ。黒い腹の付け根の白色がよく目立ち、すぐ見つけられます。出現期は6月から9月頃まで。

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2014年05月26日北の丸公園の自然

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 5月も残すところあと一週間。園内では早くも梅雨を代表する花々が咲き始めました。
 5月26日(月)の北の丸公園自然情報をお届けします。
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ガクアジサイ
 周りの花の様に見える部分は「装飾花」といい、虫をおびき寄せるための目印。本当の花は中心部です。装飾花には花の機能はなく、種子をつくることはできません。

シモツケ
 緑の多い樹林地で、淡い紅色が目を引くシモツケが咲いています。

 よく観察してみると、5弁からなる小さな花には、多数の長い雄しべが見られます。この繊毛の様な雄しべによって、ふわふわとした花の印象になるようですね。

ヒペリカム・ヒドコート
 休憩所前ではヒペリカム・ヒドコート(園芸品種)が散策する方々の目を楽しませています。

 鮮やかな黄色は、初夏から本格的な夏への移り変わりを知らせてくれているようです。

タイサンボク
 花木園付近では、タイサンボクの花が咲き始めました。

 大きな乳白色の花は、背の高い樹の枝に上向きに咲くため、少し気付きにくいかもしれません。地図を参考にご覧下さい。

アオダイショウ
 事務所近くの下の橋でアオダイショウを発見。人の気配に気がつくと慌てて逃げていきました。

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2014年05月19日北の丸公園の自然

皇居外苑バックナンバー2014 / 北の丸公園ブログ / 夏の花

 東京の日中の気温は25度くらいまで上がり、すっかり初夏の陽気です。
 5月19日(月)の北の丸公園自然情報をお届けします。
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ブラシノキ
 花木園中程で、面白い形をした真っ赤な花が目を引きます。

 こちらはブラシノキ。形は試験管を洗うブラシのようですね。この毛のように見えるものは、雄しべの花糸。

ドクダミ
 ベンチの下でドクダミを見つけました。

 花木園では群生をご覧いただけます。

 白い花ビラに見えるものは「総苞」といって、葉が変化したもの。ドクダミに花ビラはありません。花の中央で穂のようになっているのは、雄しべと雌しべ。

サラサウツギ
 下向きに咲くサラサウツギ。上から見ると所々紅紫がかっていますが・・

下からのぞくと真っ白の花びら。

 花が良い香りを放つトベラが見頃を迎えています。甘い香りに誘われて、蝶や虫たちがたくさん集まっていました。

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2014年05月12日北の丸公園の自然

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 新緑がまぶしい園内では、至る所で小鳥のさえずりが聞こえてきます。散策時には、鳥や昆虫など、生き物たちとの出会いもお楽しみ下さい。
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 吉田茂像を囲んでいた桜の樹はすっかり緑一色に。

 樹林地を散策していると、上部が白くなっている樹を見つけました。

 近づいてみると、ヤマボウシの花でした。ハナミズキ同様、白い部分は花びらではなく苞(ほう)といって、葉が変化したものです。

 こちらは一体何の樹かわかりますか?ヒントはバナナの様な、甘い香り。

 正解はカラタネオガタマです。近くにお寄りの際は、是非香りをお楽しみ下さい。

 清水門広場にはホウチャクソウが咲いています。名前の由来は、仏閣に飾りとしてつり下がっている宝鐸(ほうたく)に似ている事から。

 桜の樹では実が見られるようになりました。写真はカワヅザクラの実です。

 こちらのヨコズナサシガメは、口吻(こうふん)を獲物に突き刺して体液を吸う昆虫です。桜の樹でよく見られます。

 日光浴中のカナヘビ。よほど気持ちが良いのか、すぐ側まで近づいても微動だにしませんでした。

 芝生広場ではハクセキレイが小さな昆虫を目当てに縦横無尽に歩き回っていました。

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2014年05月07日北の丸公園の自然

皇居外苑バックナンバー2014 / 北の丸公園ブログ / 夏の花 / 春の花

 GWにはたくさんの方々に北の丸公園にお越しいただきありがとうございました。園内は毎日賑やかな笑い声で溢れていました。

5月7日(水)の北の丸公園自然情報をお届けします。
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ハクウンボク
 エゴノキ科のハクウンボクは、白い花が房状に咲く様子が白い雲の様に見えるところから名付けられました。

エゴノキ
 ハクウンボクと似ているエゴノキ科のエゴノキは、花を一つ一つチャイムの様に下に揺らして咲かせます。

ホオノキ
 ホオノキは40㎝程の大きな葉が圧巻です。飛騨高山の郷土料理、朴葉(ほおば)みそで有名です。

ニシキギ
 小さな花を色彩も押さえて、目立たせずに咲いているのがニシキギです。
美しい紅葉で秋に目を引く樹も、実は春にこんなに控えめな花を咲かせる植物です。

カキツバタ
 水辺では紫色のカキツバタが咲きました。奥に見える黄色い花はキショウブです。

セリバヒエンソウ
 山の足下では中国原産のキンポウゲ科のセリバヒエンソウが目を楽しませてくれています。

新緑の美しさの中にそっと咲いている花たちにご注目下さい。

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2014年05月07日ゴールデンウィーク明けの苑内

皇居外苑バックナンバー2014 / 春の花 / 皇居外苑ブログ

苑内は、ゴールデンウィークの混雑も終わり、落ち着きを取り戻しています。

さわやかな風に、野鳥や梢のささやきがきこえ、伸び伸びと成長した木々の甘い新緑の香りや、目にしみる新緑をお楽しみいただけます。

みなさまのご来苑をお待ちしております。



新緑の楠公銅像

細密なクスノキの花

たちあがるクロマツの新芽

オオムラサキツツジ

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