「温室効果ガス算定と報告 気候責任と市場リーダーシップに向けて」を開催しました。
フィリピン・マニラ / 2026年1月
セミナーの様子
パネルディスカッションの様子
2026年1月20日にマニラ市内にて「温室効果ガス算定と報告 気候責任と市場リーダーシップに向けて」を環境省がフィリピン環境天然資源省とともに開催しました。本セミナーでは、リスク管理とビジネスチャンスについて議論することを目的とし、フィリピンにおける温室効果ガス排出について国が策定する目標「国が決定する貢献(NDC)」の策定状況やGHG排出量算定報告ツールの紹介のほか、最新の気候政策の動向が共有されました。
セッションでは、フィリピン気候変動委員会から、更新版NDCの策定状況について報告がありました。今回の改定では、エネルギー、輸送、農業、産業、廃棄物、森林及びその他の土地利用といった全主要部門を対象とし、より包括的で横断的な文書へと進化しており、今後公表していくことが強調されました。また、フィリピン環境天然資源省からは、PaSTIプロジェクトを通じて開発しているGHG算定報告ツールを紹介し、本ツールを年内にパイロット運用し、まずは任意報告制度として広く民間部門の利用を促す意向が示されました。
続くパネルディスカッションでは、気候関連情報開示、グリーンファイナンス、そしてカーボンプライシング政策という3つの重要領域について、政府・金融機関・立法府からの様々な立場の登壇者によって、企業の気候行動を支える制度基盤と投資環境に関する包括的な議論が行われました。
総括では、高品質なGHG測定・報告は市場競争力の基盤であるとの認識が共有されたとともに、サステナビリティ報告やグリーン投資は、企業価値向上や新たな経済機会につながる重要な取組であると位置づけられました。さらに、気候変動の深刻な影響を踏まえ、Awareness(認識)・Consistency(一貫性)・Investment(投資)の3点が重要であると強調されました。

