測定・報告・検証(MRV)に関するワークショップシリーズが開催されました。
フィリピン・マニラ、日本・東京 / 2020-2021年
フィリピンの民間セクター(工業プロセス及び製品の使用 (IPPU)及び廃棄物)を対象として、適切な手法、手順、ガイドラインの開発を含む気候変動緩和に関する測定・報告・検証(MRV)システムの構築及び運用に係る能力開発を目的として、フィリピン環境天然資源省環境管理局(DENR-EMB)と共催で、2020年10月から2021年3月にかけて、全3回のオンラインワークショップシリーズを開催しました。
シリーズのタイトルは「Capacity Building on Measurement, Reporting and Verification (MRV) of Climate Change Mitigation」です。
各ワークショップの様子はPaSTI Official Channelでご覧いただけます。
第1回オンラインワークショップ「MRV 101: Understanding and Appreciating MRV」が開催されました。
第1回ワークショップの様子
10月15日に第1回PaSTIオンライン・ワークショップを開催しました。DENRとそのパートナーやステークホルダー等、200名を超える参加者が参加し、パリ協定で具体化されたMRVの基本的な概念の理解や、とMRVシステムの開発と運用に関するグッド・プラクティスや経験を共有しました。
第2回オンラインワークショップ「Development and Designing of an MRV System」が開催されました。
第2回ワークショップの様子
12月9日に第2回オンライン・ワークショップを開催しました。民間企業の代表者や気候変動委員会(CCC)・DENR等の政府機関(国・地方)の担当官が参加し、気候変動緩和のためのMRVシステムの開発・設計におけるプロセスと要件について理解し、日本及びフィリピンの事例について意見交換を行いました。
第3回オンラインワークショップ「Overview of the Mitigation Measures of the IPPU and Waste Sectors」が開催されました。
第3回ワークショップの様子
2021年3月8日、ワークショップシリーズ最終回となる、第3回ワークショップが開催され、民間企業が透明性向上活動に参加することのメリットが取り上げられました。
日本とフィリピンの民間企業間の情報交換を目的として、JFEエンジニアリング株式会社、丸紅株式会社、トラン・フィリピン(Trane Philippines)、ホルシム・フィリピン(Holcim Philippines)の担当者をお招きし、それぞれの会社で行っているGHG排出量の透明性を高める活動や緩和策について紹介しました。その後、国の気候政策がセクターの活動にどのような影響を与えるか、政府とのコミュニケーションがいかに重要であるかについて議論しました。
COVID-19時代の新常識として、すべてのワークショップはオンラインで行われました。各ワークショップには100名以上の参加者があり、フィリピンにおけるGHG透明化活動への関心の高さがうかがえる結果となりました。
第3回セミナーの様子は、PaSTI Official Channelからご覧いただけます。