「日ASEAN50周年記念環境ウィーク」でセミナーとワークショップを開催しました。
ラオス・ビエンチャン/ 2023年8月
セミナー
8月22日(火)、「日ASEAN50周年記念環境ウィーク」のテーマ別セミナーのひとつとして、温室効果ガスの排出量測定・報告をテーマとしたセミナー「ASEAN地域におけるGHG排出・緩和行動の透明性に係る政策立案と実施 -コ・イノベーションのための透明性パートナーシップ(PaSTI)やフルオロカーボン・イニシアティブ(IFL)の経験から-」を開催しました。PaSTIやPaSTI-JAIFプロジェクト、IFLを通じた、ASEAN地域における気候変動対策の土台となる透明性向上の取組みを促進するための活動が紹介されました。
ディスカッションセッションでは、PaSTI-JAIFプロジェクトについてプロジェクトのプロポーネントであるシンガポールより発表があった後、シンガポール、ベトナム、ブルネイ、フィリピンの代表者がパネリストとして迎えられ、各国の取組及びPaSTIやPaSTI-JAIFプロジェクトへの期待についての発表と、今後の協力の展望について意見交換を行いました。意見交換では、特に技術面での能力強化の必要性が繰り返し強調されました。
ワークショップ
8月23日(水)、ASEAN諸国から透明性強化に関わる担当者を招聘し、「日ASEAN50周年記念環境ウィーク」のサイドイベントとして「PaSTIに関するASEANワークショップ」を開催しました(招聘者のみ、非公開)。
ワークショップ冒頭では国際的に企業の環境情報開示を支援するCDPより発表があり、参加者は環境情報開示の世界的動向及び、情報開示(透明性)と金融セクター・ESG投資の関係性についての理解を深めました。ASEAN Member States (AMS)からの発表では、ベトナム、フィリピン、タイ、ブルネイ、マレーシアより、各国の事業所レベルのGHG排出量の算定・報告に関する取組状況についての情報共有がありました。
グループディスカッションでは、CDP及びAMSからの発表を踏まえ、ASEAN諸国全体として透明性を向上するために必要な協力や、各国が直面している課題について活発な意見交換が行なわれました。