マレーシア天然資源環境サステナビリティ省(NRES)から職員が来日しました。
日本・東京 / 2025年5月

視察先での記念撮影
2025年5月、マレーシア天然資源環境サステナビリティ省(NRES)からHidayatullah局次長など3名の職員が来日しました。
本訪日では、GHG排出量報告制度、CO2の回収・貯留・有効利用(CCUS)、廃棄物発電、排出権取引スキーム(ETS)など、気候変動にかかる分野にかかる会議や意見交換、関連施設等の視察が実施されました。
初日は、日本CCS調査株式会社、東京二十三区清掃一部事務組合の光が丘清掃工場、太平洋セメント株式会社の熊谷工場の3か所を訪れ、各社の事業概要の紹介を通してCCSを活用した事例紹介、ごみ焼却施設、及び炭素循環型セメント製造プロセス技術の見学が行われました。
続く2日目は、株式会社セックを訪れ、日本のGHG排出量算定報告のオンラインシステムであるEEGSについて知見の共有を行いました。また、小川環境省特別国際交渉官とHidayatullah局次長で日本とマレーシアのPaSTIを含む気候変動協力に関する意見交換を行うとともに、日本における温対法に基づく算定報告制度にかかる法令の実施状況や環境省主導のイニシアティブの紹介等がなされました。PaSTIもGHG排出量の算定報告制度の構築支援に係る2国間協力の一例として取り上げられました。
PaSTIにおけるマレーシアとの2国間協力に向けて動き出したばかりですが、日本の知見を共有し、マレーシア政府内での体制構築やGHG排出量などのデータ収集や排出量算定方法など技術的な協力を通して、パートナーシップの強化を進めてまいります。