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 鳥取砂丘では、砂の移動が弱まったことなどにより本来砂丘に生育していた植物以外の植物の進入が著しく、これによってさらに砂の移動が抑えられ、砂丘特有の風紋等が見られなくなるなど砂丘独特の景観が損なわれてきていました。

 そこで、鳥取砂丘特有の砂丘景観の保全管理の方策を検討するため、平成3年度より3ヶ年にわたり、環境庁の委託により「鳥取砂丘保全協議会調査会」が調査・検討を行ってきました。これらの調査結果に基づき、鳥取県、鳥取市、福部村により構成される「鳥取砂丘管理調査協議会」が除草実験を実施し、平成6年度からは鳥取県が「鳥取砂丘景観管理事業」として本格的な除草作業を、さらに、平成7年度から「鳥取砂丘景観保全協議会」に改組され、同事業を継続した結果、現在では砂の移動がよみがえり文字どおり「生きた砂丘」が戻りつつあります。