海岸線は、瀬戸内海沿岸域が遠浅であることから、古くからの農地、塩田造成のため埋立ての影響を受けて、変貌を続けてきた。昭和30年代後半から工業用地の造成が各地で行われたこと等により、自然海岸線は、36.7%が残存するだけとなった。
瀬戸内海の海岸線の状況(府県別、第5回調査)

- 自然海岸:海岸(汀線)が人工によって改変されないで自然の状態を保持している海岸。
- 半自然海岸:道路、護岸、消波ブロック等の人工構造物が存在しているが、潮間帯においては自然の状態を保持している海岸。
- 人工海岸:港湾・埋立・浚渫・干拓等により人工的につくられた海岸。
- 河口部:河川法(河川法適用外の河川も準用)による「河川区域」の最下流端。
出典:「自然環境情報図」(環境省)
瀬戸内海の海岸線の状況(湾・灘別)

注)瀬戸内海の区域は、瀬戸内海環境保全特別措置法の「瀬戸内海」の範囲
出典:第2回(昭和53年度)、第3回(昭和59年度)、第4回(平成5年度)及び 第5回(平成8年度)「自然環境保全基礎調査」(環境省)より作成