瀬戸内海は我が国の最大の内海として、本州、四国及び九州によって囲まれており、700有余に及ぶ島々と、7,230kmにも及ぶ長い海岸線を有している。東西およそ450km、南北15~55km、面積23,203km2、平均水深38.0m、容積8,815億m3とされている。
日本における3大湾である、瀬戸内海(大阪湾)、東京湾、伊勢湾の基礎的な諸元、また、瀬戸内海環境保全特別措置法の対象区域と瀬戸内海にある個別の海域の諸元を以下に示す。
3大湾の基礎的諸元
瀬戸内海 | 東京湾 | 伊勢湾 | ||
---|---|---|---|---|
大阪湾 | ||||
水面面積(km2) | 23,203 | 1,447 | 1,380 | 2,130 |
平均水深(m) | 38 | 30 | 45 | 17 |
容積(億m3) | 8,815 | 440 | 621 | 394 |
流域人口(百万人) | 30 | 13 | 26 | 10 |
注)瀬戸内海は瀬戸内海環境保全特別措置法及び同法施行令で次のように定めている。
- 和歌山県紀伊日ノ御埼灯台から徳島県伊島及び前島を経て蒲生田岬灯台に至る直線
- 愛媛県佐田岬灯台から大分県関埼灯台に至る直線
- 山口県火ノ山下潮流信号所から福岡県門司埼灯台に至る直線
- 二に掲げる直線、愛媛県高茂埼から大分県鶴見埼に至る直線及び陸岸によって囲まれた海面
- 三に掲げる直線、山口県特牛灯台から同県角島通瀬埼に至る直線、同埼から福岡県妙見埼灯台に至る直線及び陸岸によって囲まれた海面
- 「かけがえのない東京湾を次世代に引き継ぐために」(環境庁水質保全局編)
- 「東京湾-100年の環境変遷-」(小倉紀雄編)
- 「大阪湾環境図説」(運輸省第三港湾建設局)
瀬戸内海環境保全特別措置法による対象区域
湾・灘名 | 面積(km2) | 平均水深(m) | 容積(億m3) |
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紀伊水道 | 1,938 | 45.8 | 887 |
大阪湾 | 1,447 | 30.4 | 440 |
播磨灘 | 3,426 | 25.9 | 889 |
備讃瀬戸 | 1,063 | 16.3 | 173 |
備後灘 | 773 | 20.3 | 157 |
燧灘 | 1,619 | 24.0 | 389 |
安芸灘 | 744 | 39.9 | 297 |
広島湾 | 1,043 | 25.8 | 269 |
伊予灘 | 4,009 | 55.7 | 2,232 |
周防灘 | 3,805 | 24.1 | 917 |
響灘 | 592 | 32.9 | 195 |
豊後水道 | 2,744 | 71.8 | 1,970 |
瀬戸内海 | 23,203 | 38.0 | 8,815 |
注)湾・灘の区分は「瀬戸内海環境保全臨時措置法第13 条第1項の埋立についての規定の運用に関する基本方針について」に準ずる。
出典:環境省調べ島嶼数 | 注)2 | |
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兵庫県 | 57 | |
和歌山県 | 41 | |
岡山県 | 87 | |
広島県 | 142 | |
山口 | 127 | |
徳島県 | 24 | |
香川県 | 112 | |
愛媛県 | 133 | |
福岡県 | 6 | |
大分県 | 3 | |
瀬戸内海域計 | 727 | 注)3 |
- 関係する最大縮尺の海図陸図を用いた
- 周囲0.1キロ以上の島とした
-
架橋島は数え埋立陸繋島は除外した
- 『島嶼数』については「領海法」で定義された海域における個数を示した。「領海法」で定義された瀬戸内海は「瀬戸環境保全特別措置法」で定義された海域と比較すると、「豊後水道」が対象外である、「響灘」の範囲が狭いといった違いがみる。
- 島嶼数の瀬戸内海計は、複数県に所属がまたがる5島を実数カウントして内数とした。