環境大臣賞受賞取組代表者が、ローカルSDGsの問題解決につながる活動の知恵とノウハウを共有するプレゼンテーションを全国に発信。
2020年12月5日(土)、環境省が主催する『第8回グッドライフアワード』表彰式を東京・渋谷区の『スクランブルホール』で開催しました。今年は新型コロナ感染対策のため会場への出席者は環境大臣賞受賞取組代表者と実行委員、環境省関係者のみに限定しての開催としました。環境大臣賞を受賞した10取組(うち1取組はオンライン参加)の代表者が活動内容をプレゼンテーションし表彰式の模様をオンラインでライブ配信しました。
グッドライフアワードは、環境と社会の課題を同時解決する優れた取組を表彰し、情報発信や交流を通じて応援、日本社会に広げていくことを目指したプロジェクトです。全国各地でユニークな活動を実践されている方はまだまだたくさんいらっしゃるはず。グッドライフアワードは、企業、自治体、学校、NPO、個人など、どなたでもエントリー可能です。受賞取組の事例を参考に、来年もたくさんのご応募が集まることを期待しています。
(文:グッドライフアワード運営事務局)
Opening Talk
主催者挨拶
中井 徳太郎氏 環境省 環境事務次官/グッドライフアワード実行委員
主催者挨拶「オープニングTalk」には、グッドライフアワード実行委員でもある環境省の中井徳太郎環境事務次官が登壇。気候変動問題はすでに「気候危機」と呼ぶべき段階にあり、「第五次環境基本計画(2018年4月に閣議決定)」が目指す「地域環境共生圏」を実現するためにも、環境と社会の課題を同時解決することを目指す受賞者のみなさんの取組が重要であることを訴えました。
さらに、グッドライフアワードは表彰して終わりではなく、歴代受賞者の交流を広げる『グッドライフ☆ギャザリング』などを通じて、イノベーターのネットワークを広げるプロジェクトでもあることを強調。「みんなの力で社会は変わる!」理念を掲げたグッドライフアワードが、ライフスタイルのイノベーションの輪を広げ、みんなで行動するための重要な取組であることを説明しました。
Message
実行委員メッセージ
続いて、グッドライフアワード実行委員のみなさんが表彰式に寄せるメッセージを述べました。
出席者(登壇順)は、益田文和 実行委員長、大葉ナナコ実行委員、末吉里花 実行委員、高橋俊宏 実行委員、南谷えり子 実行委員、森摂 実行委員。そして、グッドライフアワード総合プロデューサーである谷中修吾氏からのメッセージです。
※炭谷茂 実行委員と藤野純一 実行委員はご欠席のため受賞取組への講評をビデオメッセージで寄せていただきました。
益田文和 委員長
大葉ナナコ 委員
末吉里花 委員
高橋俊宏 委員
南谷えり子 委員
森 摂 委員
谷中修吾 総合プロデューサー
Presentation
受賞取組プレゼンテーション
第8回グッドライフアワード環境大臣賞受賞取組をプレゼンテーション順にご紹介します。プレゼンテーションの内容をご覧になるには、各取組をクリックしてください。
Award Ceremony
表彰式
プレゼンテーション終了後、コーヒーブレイクを挟んで、表彰式が行われました。
まず、実行委員会特別賞に選ばれた26取組を紹介。今年は新型コロナ感染拡大防止の観点から開催規模を縮小させていただいたため、実行委員特別賞受賞者のみなさんはオンラインにて参加。会場では受賞取組の紹介のみとさせていただき、表彰状は後日お送りすることとなりました。
会場で行われた環境大臣賞受賞団体への表彰では、笹川博義 環境副大臣がプレゼンターとして登壇。挨拶のスピーチを行いました。
笹川博義 環境副大臣
笹川博義 環境副大臣の挨拶
受賞取組の活動を実践していらっしゃるみなさんに敬意と感謝を表します。心のうちに思いやアイデアがあっても、事業として実践するのは大変なことだと思います。2050年にカーボンニュートラルという大きな目標に向かって歩んでいく上で、表彰を受けられたみなさんの力を合わせ、さらに大きな輪として広がることを願っています。
気候変動の危機は深刻です。受賞者はもちろん、応募してくださった多くのみなさん、あるいは応募はしなかったけれども全国で活動を行っているみなさん、心のうちに思いを抱いているみなさんとともに、持続可能な社会を目指してみんなで力強く頑張っていきましょう。
各受賞者と賞状授与
環境大臣賞 地域コミュニティ部門
空き家×太陽光発電から始まる地域循環共生圏
株式会社太陽住建
環境大臣賞 学校部門
「私たちも社会に貢献することができる!」障害を持っている子ども達が社会貢献を通して世界中に笑顔を届ける「econnectproject」
econnectproject
環境大臣賞 NPO・任意団体部門
農福連携で地産地消、廃棄ゼロ。
さんさん⼭城
環境大臣賞 自治体部門
平時の低炭素化と災害時のレジリエンスに貢献する「スマートホーム・コミュニティ」
さいたま市
環境大臣賞 NPO・任意団体部門
ジェットコースターが見える大都会横浜は金沢漁港で、森林の5倍のCO2を吸収する昆布の養殖に挑む!
一般社団法人里海イニシアティブ
環境大臣賞 NPO・任意団体部門
mymizu::使い捨てプラスチック消費を減らすことをはじめ、持続可能なライフスタイルを簡単に、楽しく!
一般社団法人Social Innovation Japan(mymizu)
環境大臣賞 優秀賞
創業100年の八百屋、野菜のカネマツSDGsプロジェクト~信州松代から、地球の恵み、自然栽培の野菜を細胞に届けます~
有限会社カネマツ物産(とカネマツ倶楽部有志)
環境大臣賞 優秀賞
山村の暮らしを教育財に「暮らしの学校だいだらぼっち」の実践
NPO法⼈ グリーンウッド⾃然体験教育センター
(表彰状は郵送)
環境大臣賞 優秀賞
次世代へとつなぐ循環の環(わ)~生ごみ循環でまちを元気に~
⼤⽊町
環境大臣賞 最優秀賞
荒れた山林を児童養護施設の子どもたちと伐り拓いて里山づくり~自らの力でふるさとを創り上げる試み~
NPO法⼈東京⾥⼭開拓団
Closing
閉会式
標識は、益田文和実行委員長の閉会の挨拶で無事終了しました。
Social Gathering
名刺交換会
表彰式終了後は、短時間ではありましたが名刺交換などを行う場を設けました。全国各地でさまざまな取組を実践している方々を結びつけ、さらなる活動の広がりを応援するのも、グッドライフアワードの大切な目標です。
今回は会場にお集まりいただけなかった実行委員会特別賞受賞者のみなさま、また応募いただきながら受賞は逃した方々も、グッドライフアワードでは次回以降の再チャレンジを歓迎しています。さらに活動の魅力を高め、第9回グッドライフアワードにご応募ください。次回もたくさんのご応募をお待ちしています!