廃棄部門

廃棄部門の指針

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(1) 温室効果ガスの排出の抑制等に資する設備の選択
ア) 廃棄物の収集運搬車等
中継施設の設置及び大型運搬車の導入による収集運搬の効率化
電動式塵芥(じんかい)収集車の導入
天然ガス自動車・ハイブリッド自動車・電気自動車等の低公害車の導入その他の必要な措置
イ) 廃棄物焼却施設(ガス化溶融施設を含む。)における設備
1)受入供給設備
① 投入扉
自動制御システムの導入
車両管制システムの導入
可変容量式油圧ポンプの導入
電動駆動化その他の必要な措置
② クレーン
自動制御システムの導入
巻下げ電力回生制動装置の導入その他の必要な措置
③ その他の受入供給設備
破砕設備の導入による受入廃棄物の質の安定化
脱水機の導入による汚泥の含水率低減その他の必要な措置
2)燃焼(溶融)設備
バッチ炉・准連続炉の全連続炉化
自動燃焼制御システムの導入
排ガス循環システムの導入等による低空気比燃焼
燃焼用空気の酸素富化
水冷壁・水冷式火格子の導入
炉体の断熱強化
燃料使用量の極小化
排出係数の小さい燃料等を使用した設備への更新
下水汚泥焼却炉の燃焼温度の高温化その他の必要な措置
3)灰溶融設備
燃料式溶融炉における高効率バーナ・廃棄物利用バーナ・熱回収設備の導入
燃料使用量を極小化し、排出係数の小さい燃料等を使用した設備への更新その他の必要な措置
4)通風設備
送風機及び誘引通風機のインバータ化又は機械式による回転数制御方式の導入
高効率送風機の導入
蒸気タービン駆動方式の導入その他の必要な措置
5)排ガス処理設備
風煙道における流速の適正化
ろ過式集じん装置による通風抵抗の低減
触媒反応塔における低温触媒の採用による排ガス再加熱用熱量の低減
高効率乾式排ガス処理方式の導入
白煙防止装置の廃止その他の必要な措置
6)灰出し設備(セメント固化処理設備、スラグ・メタル等の搬出設備を含む。)
灰クレーンにおける自動制御システムの導入
乾式焼却灰冷却装置の導入による灰溶融時の無乾燥化
コンベヤ搬送速度調整のインバータ制御システムの導入
混練機駆動のインバータ制御システムの導入
加熱脱塩素化装置の最適温度制御方式の導入その他の必要な措置
7)排水処理設備
ばっ気・攪拌(かくはん)装置及び固液分離装置における最適供給量制御システム・運転台数自動制御装置の導入
施設内排水の噴霧蒸発処理の極小化又は廃止及び下水道放流化その他の必要な措置
8)熱回収設備
① ボイラー
高温高圧ボイラーの導入
エコノマイザーの導入又は増設
機械式ハンマリング装置の導入その他の必要な措置
② タービン・発電設備
蒸気タービン発電機の導入又は出力増加
廃棄物発熱量の年間変動に応じた蒸気タービン設計点の最適化
背圧タービンから復水タービンへの移行
抽気タービンの導入による熱のカスケード利用
再生サイクル(タービン抽気蒸気を利用した熱利用)の導入
ファンのインバーター制御システム・台数制御システム・翼の可変ピッチ制御システム等の導入による蒸気復水器の高効率化
蒸気復水器の水冷化
設備の断熱強化その他の必要な措置
③ その他の熱回収設備
電力貯蔵用電池設備の設置
逆潮流可能な系統連携の実施
低圧の蒸気発電機導入
熱交換機の導入による空気予熱・冷暖房・給湯等への余熱利用
廃棄物発電のネットワーク化
熱輸送システムの導入その他の必要な措置
ウ) 廃棄物系バイオマスの利活用のための設備
バイオディーゼル燃料化施設やメタンを高効率に回収する施設等における廃棄物系バイオマスの利活用のための設備の整備その他の必要な措置
エ) し尿処理施設における設備
1)受入・貯留設備
夾(きょう)雑物破砕除去装置・貯留槽攪拌(かくはん)装置における液位・流量等の自動計測制御システムの導入その他の必要な措置
2)生物反応処理設備
ばっ気・攪拌(かくはん)装置及び固液分離装置における最適供給量制御システム・運転台数自動制御装置の導入
冷却装置における最適温度制御システム・最適流量制御システムの導入その他の必要な措置
3)高度処理設備
凝集分離装置・オゾン発生装置における最適供給量制御システム・運転台数自動制御装置の導入
砂ろ過装置・活性炭吸着装置における最適通水量制御システムの導入その他必要な措置
4)汚泥脱水設備
脱水装置における差速制御による電力回生システムの導入
低含水率脱水装置の導入による汚泥の低含水率化その他の必要な措置
5)汚泥乾燥・焼却設備
汚泥乾燥装置における熱風量の自動制御システムの導入
自動燃焼制御システムの導入による燃焼空気比の改善
高効率バーナ等の導入による熱効率の向上
自動通風計測制御システム・誘引通風機・押込送風機における回転数制御システムの導入等の通風量の適正化
脱水汚泥熱風乾燥装置への廃熱利用設備の導入その他の必要な措置
6)資源化設備
堆肥化発酵槽の保温及び放熱防止
炭化装置における熱風量の自動制御システムの導入
乾留ガス燃焼空気の利用設備の導入
リン回収設備の導入
消化ガス発電システムの導入
消化ガスの空調設備・温水供給・消化タンク加温への熱源利用その他の必要な措置
7)その他のし尿処理施設
脱臭炉の排ガス用熱交換器の導入
脱臭設備における風量制御システムの導入
生物脱臭方式の導入
休日運転休止システムの導入その他の必要な措置
オ) 最終処分場における設備
1)集排水設備・通気装置
適正な集排水管敷設・集水ピットの設置・竪型ガス抜き設備の設置等による準好気性埋立構造の導入
埋立地から発生するメタンガスの回収・処理設備の導入その他の必要な措置
2)浸出液処理設備
ばっ気ブロワ風量・ポンプ流量調整のインバータ制御システムの導入
ばっ気・攪拌(かくはん)装置及び固液分離装置における最適供給量制御システム・運転台数自動制御装置の導入その他の必要な措置
カ) ア)からオ)までに掲げる設備以外のもの
アからオまでに掲げる措置のうち適用可能な措置
(2) 温室効果ガスの排出の抑制等に資する設備の使用方法
ア) 廃棄物の収集運搬車等
収集経路の最適化
バイオ燃料の利用及び運転時の緩やかな発進
急な加減速の少ない運転
アイドリングストップ等のエコドライブの推進その他の必要な措置
イ) 廃棄物焼却施設(ガス化溶融施設を含む。)
1)受入供給設備
投入扉用の油圧ユニットの間欠運転その他の必要な措置
2)燃焼(溶融)設備
適正な年間運転スケジュールの作成及び運転炉数の適正化による連続運転の実施・燃焼の安定化・低負荷運転の回避
燃料使用量の極小化
排出係数の小さい燃料等への転換
施設内排水の噴霧蒸発処理の極小化又は廃止及び下水道放流化その他必要な措置
3)灰溶融設備
電気式溶融炉における最適電力制御
燃料使用量の極小化
排出係数の小さい燃料等への転換
廃棄物等の利用による化石燃料の削減その他の必要な措置
4)排ガス処理設備
白煙防止装置の運用停止による蒸気の効率的利用その他の必要な措置
5)熱回収設備
ボイラー伝熱面上のダスト堆積抑制・清掃
スートブロワ実施回数の適正化
空気予熱器における温度制御の適正化その他の必要な措置
ウ) 廃棄物系バイオマスの利活用のための設備
処理対象物の均質化や搬入量の安定化等による稼働の安定化その他の必要な措置
エ) し尿処理施設
適正な年間運転スケジュールの作成による運転の効率化その他の必要な措置
オ) 最終処分場
調整池の堆積物や貯水量の削減による集排水管の水没防止・浸出液調整池の流量調節機能の確保
降雨量・浸出液量の照合等の浸出液処理施設の適切な運転管理
管内定期点検及びスケール除去
管内水のポンプによる導水による集排水管の閉塞防止
砕石等による保護等のガス抜き管の目詰まり防止その他の必要な措置
カ) ア)からオ)に掲げる施設以外の廃棄物処理施設
アからオまでに掲げる措置のうち適用可能な措置