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省エネ改修の実践事例

テナントによる取組み事例/スターバックス コーヒー ジャパン 株式会社

事例7スターバックス コーヒー ジャパン 株式会社

店舗の省エネ・省CO2の推進、および小売店舗として国内初の環境認証取得

1. スターバックスにおける店舗の省エネ・省CO2に関する取組み

スターバックスでは、豆や食材をグローバルに調達していることから、企業の社会的責任を果たすための取り組みとして、環境対応がなされた物品を調達する等の経営方針が取られてきた。このような環境配慮の方針はテナントとして入る店舗にも適用されており、店舗における環境負荷を削減する対策が積極的に進められている。
中でも「福岡大濠公園店」「京都リサーチパーク店」においては、高い省エネ・省CO2効果を得るために設備等に対して積極的な投資を行っている。具体的な対策内容は以下のとおりである。

店舗 主な取り組み(省エネ・省CO2につながるもの)
福岡大濠公園店
  • 省電力照明の導入(LED、調光システム)
  • 屋根に降った雨水をタンクに貯蔵し、トイレの水洗や植栽の水遣りに利用
  • 店舗窓外側にひさしや再生木材のルーバーを採用することで、自然光や眺望を確保しつつ、室内に侵入する余分な日射熱をカット(冷房による電力消費の削減)
  • 自転車置場と空気入れを設置し、CO2を排出しない交通手段利用の促進
  • 敷地内にコンポストを設置し、コーヒー豆かすを堆肥化、公園に肥料として提供
  • 従業員への環境教育
京都リサーチパーク店
  • 省電力照明の導入
  • コージェネレーションシステム(店舗で使用する電力の一部を、ガスを使った自家発電でまかなう。発電時にガスの燃焼により発生する熱を、冬季の外部席の保温に活用する。)の導入
  • 再生可能エネルギー (ソーラーパネルの設置) の導入
  • 客席の75%以上で自然光を確保することによる照明電力量の削減
  • 従業員への環境教育
この写真はスターバックス コーヒー 福岡大濠公園店外観です。

店舗窓外側にひさしや再生木材のルーバーを採用

この図は高窓、高断熱サッシを採用で熱効率が向上することを示しています。

高窓で自然光を積極的に取り込み、高断熱サッシを採用することで熱効率を向上

この写真は同店内(LED、省電力型蛍光灯の導入)です。

省電力照明(LED、省電力型蛍光灯)の導入

スターバックス コーヒー 福岡大濠公園店(出所:スターバックスコーヒーホームページより)

この写真はスターバックス コーヒー京都リサーチパーク店内部です。

省電力照明の導入

この写真は同店外部席です。

コージェネレーションシステムで冬場は外部席を加温

スターバックス コーヒー京都リサーチパーク店(出所:スターバックスコーヒーホームページより)

2. 省エネ店舗に対してはビル環境性能認証(LEED認証)を取得

上述の福岡大濠公園店、京都リサーチパーク店では、独自に対策を進めるだけでなく、その結果どれだけ店舗として高い環境性能を得ることができたかを客観的に評価するため、米国発のビル環境性能認証であるLEED(Leadership in Energy and Environmental Design)による認証を取得している。LEEDの認証は、ビルの環境性能の高さに応じて「標準、シルバー、ゴールド、プラチナ」の4段階から構成されており、福岡大濠公園店は新築カテゴリーにおいて標準認証、京都リサーチパーク店は商業インテリアカテゴリーにおいてシルバー認証を取得している。
両店舗は小売店舗としてLEED認証を取得する国内初の店舗となるほか、福岡大濠公園店は海外を含めたスターバックス店舗 約23,571店舗(2015年12月時点)で初の、新築カテゴリーにおけるLEED認証の取得となる。

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