アジアEST(環境的に持続可能な交通)地域フォーラム
アジアEST地域フォーラムは、アジア地域における「環境的に持続可能な交通(EST:Environmentally Sustainable Transport)」の実現を目指して環境省と国際連合地域開発センター(UNCRD)が共同して設立した政府ハイレベルによる政策対話会合です。参加メンバーは、日本の他、アジア域内の有志国における環境と交通担当の政府高官、及び環境と交通の専門家で構成されています。
第1回フォーラムは2005年8月に名古屋で開催され、アセアン10カ国、中国、日本、モンゴルの計13カ国が参加し、同フォーラムの定期的な実施、アジアにおけるESTの基本的な考え方、及びUNCRDが中心となって国毎の戦略計画及びアクションプランを策定・実施していくこと等をうたった「愛知宣言」が採択されました。また、2010年8月にタイ・バンコクにて、第5回フォーラムが開催され、アジア地域22カ国(アセアン10カ国、南アジア8カ国、中国、日本、韓国、モンゴル)の代表が各国のEST取組状況を発表し、先進事例等の共有が図られました。また、EST実現に向けた資金メカニズム、パートナーシップの構築の議論や鉄道開発、バス高速輸送、持続可能な物流等の具体事例の共有が行われました。更に、これらの議論を踏まえ、アジアにおける持続可能な交通の新たな10年の指針を示した「バンコク宣言2020」が採択されました。
環境省としては、これまでの地域フォーラムの成果を受け、他の参加国と協働してUNCRDの活動を積極的に支援し、わが国をはじめアジア地域における環境的に持続可能な交通の実現に向けて、引き続き努めて参ります。
- 「アジアEST(環境的に持続可能な交通)地域フォーラム」ウェブサイト
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