
【特徴・習性】
全長1m以上、体重100kgにもなる大型のエイです。長い尾の付け根にはノコギリ状の大きなとげがあり、体に触れると尾を曲げて相手を刺します。とげは非常に硬く長靴やフィンなど容易に貫通します。とげには毒腺があり、刺されて10分程度で刺すような激痛に襲われます。生殖期である5月から6月ころに浅瀬の砂地に集まるため注意が必要です。小型のものでも立派なとげがあります。
【対処法】
砂地にひそむエイを誤って踏んでしまい刺されるケースが多いため、遊泳中に手や足をつく場合はエイがいないことを確認するのが重要です。
刺されると傷口の周囲は紫色に腫れ上がり、血圧低下、呼吸障害、発熱などの症状が出ます。 刺された場合は、まず残っている毒針を取り除き傷口を良く洗い、毒を吸い出すか絞り出します。毒は熱に対して不安定なため、火傷しない程度のお湯に傷口を浸け温めます。
出血がひどい場合は止血することが重要です。いずれの場合も応急処置の後、医師による治療を受けることが重要です。