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大雪高原温泉沼めぐり登山コース

魅力と特徴

大雪山主稜線高根ヶ原の東斜面のふもとに点在する沼や池をめぐる林間の登山コースです。このコースの魅力は、9月の鮮やかな赤や黄色の紅葉に映える沼や池の景色だけではありません。雪どけに咲くミズバショウのほか、立ち上る噴気現象、希少な高山植物など、季節ごとにさまざまな魅力にあふれています。
また、7月から8月は運が良ければ高根ヶ原の東斜面で雪解けに生える植物を食むヒグマの様子を双眼鏡で見ることができます。このコースはヒグマの生息地の中を通りますが、利用者が入山前にレクチャーを受け、ヒグマ対策を行い、利用のルールを守ってきたため、人とヒグマの距離が適正に保たれている場所でもあります。

ヒグマが生息する高根ヶ原斜面と空沼の画像 大学沼と紅葉の画像
ヒグマが生息する高根ヶ原斜面と空沼 大学沼と紅葉
噴気現象の画像 ミズバショウの画像
噴気現象 ミズバショウ

概要(パンフレット)

沼めぐりコースのルール・装備

大雪高原温泉沼めぐりコースはヒグマの生息地で、我々人間がその場所にお邪魔することなります。そこで、ヒグマと人がうまく棲み分けるために利用のルールが設けられています。
この利用のルールが長年にわたり、守られ続けているおかげで、ヒグマが人馴れせず野生のままの姿を私たちに見せてくれます。

ヒグマ情報センターの写真
<入山>
沼めぐりコースは「ヒグマ情報センター」の建物の中から入ることができます。
入山は6月下旬から10月上旬まで(年により若干の変動あり)です。ヒグマの生息状況により、行くことができるコースが異なることがあります。
入山時刻は毎日朝7:00から(ヒグマ情報センターの監視員が巡視を行い、ヒグマが歩道にいないことを確認してから一般登山者が入山できます。)でそれ以前の入山はできません。
ヒグマ情報センター内部の写真
<レクチャー>
登山者は、入林簿を記載後、入山前にヒグマ情報センター内で、最新のヒグマの観察状況や、利用のルールに関するレクチャーを受けてください。
登山・下山中の写真
<登山中から下山>
ヒグマをおびき寄せないためにも、
・火気の使用は禁止します。
・食事は、緑沼、大学沼、高原沼のみでできます(飲み物はどこでも可能です)。

すべての登山者は15:00には沼めぐりコースから出ることになります。そのため、高原沼では13:00から、緑沼では14:00から下山していただきます。
装備の写真
<装備>
登山靴、登山用の長袖、長ズボンなど、山岳地を登山する格好でお越しください。
降雨後、秋などはコースにぬかるみが生じますので、スパッツや長靴が便利です。
ヒグマの生息地ですので、クマよけの鈴をご持参ください。クマスプレーもあるとさらに安心です。

コース内にはトイレはありません。万が一に備えて、携帯トイレを持参しましょう。使用後は、ヒグマ情報センター前にある携帯トイレの回収BOXに捨ててください。

ヒグマ情報センター発行最新情報

お知らせ

国指定大雪山鳥獣保護区大雪高原温泉地区ヒグマ監視等業務報告書

資料

問い合わせ先・リンク

大雪高原温泉沼めぐりコースの利用拠点であるヒグマ情報センターには、電話や通信手段はありません。関係機関等にお問い合わせください。

環境省大雪山国立公園管理事務所(主担当:ヒグマ情報センター管理運営):01658-2-2574

北海道上川総合振興局環境生活課(主担当:沼めぐりコース登山道維持管理):0166-46-5922

上川町産業経済課(主担当:紅葉期間中のマイカー規制):01658-2-4058

上川町建設水道課(主担当:大雪高原温泉へ至る町道の維持管理):01658-2-4060