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国立公園は、いろいろな人たちの働きや協力によって、守られています。
日本の国立公園は、地域性自然公園制度を採用しているため、地域における
環境保全や運営管理などの活動が国立公園の土台を支えているとも言えます。
レンジャー(自然保護官)
環境省には、国立公園の管理や野生動植物の保護などに取組むレンジャー(自然保護官)がいて、全国で300人ほど働いています。自然公園法に基づく許認可などの手続きを扱うほか、公園をどのように保護・利用していくかという計画づくりや、公園のパトロールや自然調査、公園を利用してもらうための施設の整備や情報の提供、環境省が持っている土地の管理なども行っています。
アクティブ・レンジャー
レンジャー(自然保護官)の補佐役として、国立公園のパトロール、調査、自然観察など、主に野外の現場業務を担っています。自然保護地域の現場業務に手が足りなくなった場合に、環境省が特別にアクティブ・レンジャーを採用し、国立公園の現場管理業務を充実させています。
パークボランティア
国立公園では、自然観察会での解説、美化清掃、自然の調査、利用施設の簡単な維持修理などに広く一般の人たちの参加を求め、一層の活動の充実を図っています。自然保護の普及啓発を図ることを目的に、これらの活動に自発的に協力してくれる人々をパークボランティアとして登録しています。現在、全国25の国立公園で各地区の特性に応じた活動を行っています。
自然公園指導員
国立公園の保護と適正な利用のために、動植物保護や美化清掃、事故防止等の利用者指導、情報提供などを行う、環境省から委嘱するボランティアです。現在、全国でおよそ、2,800人が委嘱されています。1957年に国立公園臨時指導員として当時の厚生省から委嘱されたことに始まり、1966年に自然公園指導員と改称されました。