自然環境・生物多様性

特定第二種国内希少野生動植物種の保全のための情報交換会

 環境省では、種の保存法に基づく国内希少野生動植物種のうち、個体の数が著しく少ないものでない等、一定の条件を満たすものを「特定第二種国内希少野生動植物種」として指定し、種の保存を図っています。
特定第二種国内希少野生動植物種は、販売又は頒布をする目的での捕獲や譲渡し等の行為が規制されるものであり、調査研究や保全活動、環境教育等を目的とした捕獲や譲渡し等は規制されません。そのため、生息・生育に影響を与える大量の捕獲等を規制しながら、柔軟に保全活動等を実施することが可能な制度です。こうしたことを踏まえ、特定第二種国内希少野生動植物種について、各地域で積極的な生息・生育地の保全活動等が展開され、対象種の保全が進むことが期待されます。
 今回の情報交換会は、令和元年度に特定第二種国内希少野生動植物種に指定されたトウキョウサンショウウオ、カワバタモロコ、タガメの3種を中心として、先進的に取り組まれている保全活動の事例紹介のほか、保全活動に係る具体的な情報交換、有識者とのネットワークづくり、活動支援に関する情報提供等を行うことによって、特定第二種国内希少野生動植物種の保全を推進することを目的として開催しました。
 
■ 開催日時
  令和5年2月18日(土)10:00~17:00

■ 開催方法
  ウェブ会議により開催(Webex Events)

■ プログラム
 1.開会
   開会挨拶(環境省自然環境局野生生物課 課長 中澤 圭一)
   種の保存法における特定第二種国内希少野生動植物種の保全について(環境省自然環境局野生生物課希少種保全推進室) 資料

 2.保全活動の事例紹介、情報交換
  ①トウキョウサンショウウオの保全活動について
    アドバイザー:林 光武(栃木県立博物館 学芸部長)
    司会:戸田 光彦(一般財団法人 自然環境研究センター)

【1題あたり発表13分+情報交換・質疑応答7分】   
 No.       発表者         所属  発表資料      
 ①-1    林  光武  栃木県立博物館 学芸部長
(参考)グリーントラストうつのみや
資料①-1 
 ①-2  川上 洋一  トウキョウサンショウウオ研究会 資料①-2
 ①-3  吉野 英雄  千葉県野生生物研究会 会長 資料①-3
 ①-4  国武 陽子  城西国際大学 教授 資料①-4
 ①-5  岡島 孝徳  埼玉県東松山市立桜山小学校 教諭 資料①-5
 
  
  ②カワバタモロコの保全活動について
    アドバイザー:細谷 和海(近畿大学 名誉教授)
    司会:髙久 宏佑(一般財団法人 自然環境研究センター

【1題あたり発表15分+情報交換・質疑応答10分】
No. 発表者 所属 発表資料
 ②-1  上野 篤史 水辺づくりの会 鈴鹿川のうお座 資料②-1
 ②-2  淀  真理  生駒市カワバタモロコ保護活動ボランティア 代表 資料②-2
 ②-3  鈴木 規慈  環境省自然環境局野生生物課希少種保全推進室 ※一専門家としての発表 資料②-3


  ③タガメの保全活動について
    アドバイザー:石井 実(地方独立行政法人大阪府立環境農林水産総合研究所 理事長、大阪府立大学 名誉教授)
    司会:兼子 峰光(一般財団法人 自然環境研究センター)

【1題あたり発表15分+情報交換・質疑応答10分】
No. 発表者 所属 発表資料
 ③-1  市川 憲平  林田にタガメの里をつくる会 会長 資料③-1
 ③-2  大庭 伸也  長崎大学教育学部 准教授 資料③-2
 ③-3  一柳 英隆 
※当日御欠席のため録画配信
熊本県立大学 学術研究員、球磨湿地研究会   ―


 3.総評・総合討論
  司会:石井 実(地方独立行政法人大阪府立環境農林水産総合研究所 理事長、大阪府立大学 名誉教授)
  総評
  総合討論
   ・持続的に活動するための工夫
   ・各主体の活動状況や成果の活用・共有
   ・次の世代にどう伝えるか
 
 4.閉会
  閉会挨拶 (環境省自然環境局野生生物課希少種保全推進室 室長 河野 通治)
 
  情報交換会概要