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2008年10月30日

特別開園 新宿御苑 菊花壇展の開催

 新宿御苑では、11月1日から11月15日までの間、毎日休まず開園する特別開園期間とし、日本庭園において「菊花壇展」を 開催します。

 新宿御苑の菊花壇展の特徴は、回遊式の日本庭園内に上家(うわや)とよばれる建物を設け、特色あふれる花々を、独自の様式を基調に飾り付けていることにあります。それぞれの花壇は、順路に沿ってご覧いただくと、最も美しく鑑賞できるようにデザインされています。

各菊花壇のご説明

 各菊花壇の特徴を順路にそってご説明します。なお、菊花壇展の模様は、新宿御苑のHPの「新宿御苑フォトアルバム」にも掲載しています。

写真:懸崖作り花壇 (けんがいつくりかだん)
【懸崖作り花壇 (けんがいつくりかだん)】

 野菊が断崖の岩間から垂れ下がって咲いている姿を模して、1本の小菊を大きな株に仕立てる技法を「懸崖作り」とよびます。古木の台の上に、花鉢を配色よくならべています。 作り始め:大正4年(1915)

写真:伊勢菊・丁子菊・嵯峨菊花壇 (いせぎく・ちょうじぎく・さがぎくかだん)
【伊勢菊・丁子菊・嵯峨菊花壇 (いせぎく・ちょうじぎく・さがぎくかだん)】

 伊勢菊は、伊勢地方(三重県松坂)で発達した菊で、縮れた花びらが垂れ下がって咲きます。丁子菊は、花の中心部が盛り上がって咲く菊で、アネモネ咲きともよばれています。嵯峨菊は、京都の嵯峨地方(京都府嵯峨野)で発達した菊で、細長い花びらがまっすぐに立ち上がって咲きます。 作り始め:昭和30年(1955)

写真:大作り花壇 (おおづくりかだん)
【大作り花壇 (おおづくりかだん)】

 初冬に出てくる芽を1年がかりで枝数をふやし、1株から数百輪の花を半円形に整然と仕立てて咲かせる技法を「大作り」とよびます。
 これは新宿御苑独自の様式で、千輪作りの先駆けにもなっています。
作り始め:明治17年(1884)

写真:江戸菊花壇 (えどぎくかだん)
【江戸菊花壇 (えどぎくかだん)】

 江戸菊は、江戸時代に江戸(東京都)で発達した古典菊です。
 花が咲いてから花びらが様々に変化し、色彩に富んでいるのが特徴で、「花の変化」を観賞する菊です。
 新宿御苑の菊花壇のなかでは、もっとも古い歴史があります。
 作り始め:明治11年(1878)

写真:一文字菊、管物菊花壇 (いちもんじぎく、くだものぎくかだん)
【一文字菊、管物菊花壇 (いちもんじぎく、くだものぎくかだん)】

 一文字菊は、花びらの数が16枚前後の一重咲きの大輪菊です。花の形から、御紋章菊ともよばれています。
 管物菊は、筒状に伸びた花びらが放射状に咲く大輪花で、糸菊ともよばれています。
 作り始め:大正14年(1925)

写真:肥後菊花壇 (ひごぎくかだん)
【肥後菊花壇 (ひごぎくかだん)】

 肥後菊は、古くから肥後(熊本県)地方で作られた一重咲きの古典菊で、おもに武士の精神修養として発達しました。
 栽培方法や飾り方は、江戸時代に熊本で確立した、秀島流の厳格な様式に基づいています。
 作り始め:昭和5年(1930)

写真:大菊花壇 (おおぎくかだん)
【大菊花壇 (おおぎくかだん)】

 大菊は、菊の代表的な品種で、花びらが花の中央を包み込むように丸く咲くのが特徴です。
 神馬の手綱模様に見立てた「手綱植え」とよばれる新宿御苑独自の様式で、39品種311株の大菊を黄・白・紅の順に植えつけ、全体の花が揃って咲く美しさを鑑賞する花壇です。
 作り始め:明治17年(1884)

パンフレット


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新宿御苑での菊栽培の歴史

 日本に園芸品種の菊が渡来したのは、奈良時代末から平安時代はじめといわれています。その後、室町、江戸時代と発達をとげ、明治元年(1868)に菊が皇室の紋章に定められました。
 明治11年(1878)、宮内省は皇室を中心として菊を観賞する初めての『菊花拝観』を赤坂の仮皇居で催しました。展示用の菊は、当初は赤坂離宮内で栽培されていましたが、明治37年(1904)より新宿御苑でも菊の栽培が始まりました。そして昭和4年(1929)からは、観菊会も御苑で行われるようになりました。
 大正から昭和にかけては、観菊会の展示の規模、技術、デザインなどがもっとも充実した時期で、これらによって新宿御苑はパレスガーデンとして、広く海外に知られるようになりました。

ニューヨーク植物園への菊の栽培技術の指導

 ニューヨーク植物園において、『Kiku: The art of the Japanese Chrysanthemum』が、10月17日?11月16日の間に開催されています。
 このニューヨーク植物園の菊花展は、平成15年に「新宿御苑の菊」をアメリカ合衆国で紹介したいので栽培技術を指導してもらえないかと依頼があったことからはじまったもので、ニューヨーク植物園と新宿御苑でスタッフの交換研修等を行い、4年の歳月を経て平成19年に開催に至ったものです。
 今年のニューヨーク植物園の花壇展では菊花壇のみならず、盆栽やメトロポリタン美術館が所蔵する菊に関する美術品の展示、茶道・折り紙等の日本の伝統文化を学ぶさまざまなイベントが行われています。ニューヨーク植物園の花壇展は、同園のHPに紹介されていますので、こちらをご覧ください。

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