2012年12月06日

[母子森便り]No.6 葉っぱの変身!

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 段々と寒くなり母と子の森も衣替えといわんばかりに赤、オレンジ、黄と色彩豊かな森になりました。様々な色の葉を見比べていると飽きませんが、なぜ葉は色の大変身をするのでしょうか?

 紅葉の秘密は色素にあります。葉には緑色の色素クロロフィルと黄色の色素カロチノイドの両方が含まれています。春・夏の葉っぱにはクロロフィルの方が多いため、緑色に見えます。それが秋になり寒くなるとクロロフィルが分解され、隠れていた黄色が目立つようになるのです。イチョウなどはこちらのタイプ!

 さらに寒くなると木々は葉を落とす準備を始めます。葉っぱの付け根(葉柄)に栓を作って水や栄養の行き来を止めてしまいます。すると葉っぱで作られた糖分が貯まり、糖分から赤い色素であるアントシアニンが合成されます。最後には緑の色素がなくなり、赤の色素が増えて葉っぱは赤く見えるようになります。カエデなどはこちらのタイプ!

これ以外に秋でも緑の葉っぱの常緑樹もあります。この木は落葉しないのかと思われますが、実は一年中、少しづつ葉を落としています。

 今年は綺麗な紅葉狩りが出来るかな?という予測もある程度出来るかもしれません。綺麗な紅葉になるためには条件があります。
①昼夜の気温差が大きいこと(夜6度以下、昼20度以上)
②日光を十分に受けている
③適度な湿度がある
など様々な要因で葉は色づいていきます。

母と子の森でお気に入りの秋カラーを見つけてみて下さい。



母と子の森(紅葉)

黄色のタイプ

赤のタイプ