2009年03月10日

開催報告 母と子の森自然教室「森の恵み キノコを育てよう」

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原木でのキノコづくりのイベントを日差しの温かかった3月7日(土)に行いました。

子どもの頃から「自然とのつながりの中で、恵みを授かりながら暮らしている」ことを肌で感じてもらうことで、生物多様性を保全することの大切さを学んでもらおうと企画したもので、原木には、母と子の森の状態を健康に保つために間引きした木材を活用しました。

それでは、その模様を報告します。

 

母と子の森を散策しながら、森の管理方法やキノコについて学んでもらった後に原木でキノコをつくる方法の解説を行いました。


日の当たる暖かい草原広場で行いました。


ドリルで原木に穴をあけるお母さん


スタッフの補助を受けてドリル使いにチャレンジ


お父さんと一緒に菌駒をトンカチで打ち込みました



お母さんに見守ってもらいながら木槌をたたきました


シイタケ、ナメコ、ヒラタケ、クリタケ、タモギタケの菌駒を用意しました。シイタケはクヌギの原木に、ナメコはサクラの原木に、他のキノコはスダジイの原木に接種しました。
キノコの菌糸の繁殖と樹種には相性があります。森の恵みとなるキノコを発生させるには、森に色々な樹木があることが大事と感じていただけたとのではないでしょうか。


作業の終わった原木は、キノコの菌糸が発生しやすい日陰の場所に移動しました。



水分をいっぱい含んでいる生木は重いです。みんな力を合わせて運びました。


自分の体重より重い原木は、トロッコで運びました。


つくった原木の前で「キノコっ!」のポーズをとって記念写真


キノコが出たら新宿御苑ホームページのニュースで報告します。
色々なキノコがなることを楽しみにしていてください。


追記
この日の母と子の森では、春の訪れを感じさせてくれる山菜(食べられる植物)が顔を出し始めていました。


フキノトウ
太陽の形をした花の部分はフキノトウといいます。
良い香りがして、少し苦みがありますが多くの人に愛されている山菜です。食べるにはもう遅いぐらいに成長していました。


タラノキ
若芽を天ぷらにするとは歯ごたえがあり山菜の中でもいちばん人気があるタラノキです。まだ若芽は出ていませんでした。


ワラビ
おひたしなどとして昔からで食べられているものです。
ゆっくりと地中から顔を出し始めていました。

☆新宿御苑からのお願い☆
 新宿御苑では自然観察用にこれらの植物を管理しています。
 採ったりしないようお願いします。