2009年01月14日

企画展「福羽逸人の軌跡」開催中

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 インフォメーションセンター内のアートギャラリーでは、「福羽逸人の軌跡~現代に受け継がれる知られざる新宿御苑の歴史~」と題して企画展を開催しています。



 新宿御苑は戦後、国民公園として一般公開されるようになりましたが、それより前の明治期には農事試験場として国内外の果樹や野菜の栽培研究を行っていました。


〔生産物台帳〕

 福羽逸人はこの農事試験場の実習生となり農事修学所勤務を経て、明治12年に新宿植物御苑の農事担当に任官された農学博士です。日本の風土に適した栽培方法の確立と品種の改良に尽くしました。


〔福羽氏が作出した苺の品種「フクバイチゴ」〕


〔大正時代に作られたマスクメロンの標本〕

 民間への技術支援として、御苑で生産する農作物や家畜、また農具などを販売したことがありました。当時の販売案内の冊子も展示しています。


〔営業案内〕

 福羽氏の功績は多岐にわたり、資料も膨大です。いろいろな方々より資料提供等ご協力をいただきました。


〔江戸東京野菜〕


農業雑誌〔左〕
園芸世界〔右〕

 企画展
「福羽逸人の軌跡~現代に受け継がれる知られざる新宿御苑の歴史」
 主催:環境省新宿御苑管理事務所、(財)国民公園協会新宿御苑
 平成21年1月14日(水)~1月25日(日)
 開場時間:9時~16時30分(展示最終日は16時00分まで)

 今までご紹介の機会がなかった、新宿御苑の知られざる歴史の展示です。
 是非ご覧頂きたくご来場をお待ちしております。