2008年10月30日

10月末の園内

ピンのアイコン新宿御苑 カテゴリのアイコン日記
母と子の森の外周や新宿門近くでサザンカが見ごろです。



ツバキ(椿)の仲間ですが、サザンカ(山茶花)は花びらがばらばらに散ります。木の根元に点々と花びらが散っている様子も秋らしく感じます。例年12月下旬まで花が楽しめます。

冬の桜も見られるようになってきました。

桜園地や管理事務所近くでジュウガツザクラ(十月桜)が花数を増やし、見ごろです。ジュウガツザクラはマメザクラとエドヒガンの交雑種で、9月下旬から春にかけて比較的小さな八重咲きの花を咲かせます。


桜園地ではフユザクラ(冬桜)も咲き始めました。フユザクラはオオシマザクラとマメザクラの交雑種で、江戸時代後期から栽培されており「小葉桜」とも呼ばれます。春にかけて白い小さな花が咲きます。


管理事務所近くでコブクザクラ(子福桜)が開花しています。カラミザクラとコヒガンの交雑種と考えられ、ひとつの小花柄に複数の果実をつけることから命名されたそうです。20枚~50枚の白い花びらが小さな花を形づくっています。


シロシキブ(白式部)はムラサキシキブの果実が白い品種で、花期は6月下旬から7月上旬です。直径3~4mmのかわいらしいこの実は、玉藻池のふちで見られます。


シロシキブの頭上を見上げると、イイギリ(飯桐)の木の高いところに房状の赤い実がなっています。イイギリの葉は大きなハート形で、昔、その大きな葉におむすびを包んだことから「飯」の字がついたとも言われます。

足もとにイイギリの実が一つ落ちていました。8mmくらいの大きさの丸い実です。




フランス庭園のバラがみごろです。
11月2日(日)と3日(月祝)には秋バラのガイドを開催します。事前予約は不要です。詳しくは「バラのガイドウォーク」のご案内をご覧下さい。

◇その他 園内のみごろ植物◇
 ・アツバキミガヨラン *フランス式整形庭園
 ・ウメモドキの実 *新宿門近く
 ・コスモス *新宿門近く(※量は多くありません)
 ・コムラサキの実 *三角花壇近く、大木戸休憩所近く
 ・サルビアレウカンサ *丸花壇近く
 ・シュウメイギク *管理事務所近く
 ・ススキ *日本庭園、母と子の森.草原広場
 ・ソケイ *旧温室前庭
 ・タイワンホトトギス *日本庭園、管理事務所近く
 ・チャノキ *三角花壇近く、旧洋館御休所近く
 ・ツワブキ *丸花壇近く
 ☆バラ *フランス式整形庭園
 ・ヒボケ *管理事務所そば
 ・フジバカマ *管理事務所近く
 ・ブラシノキ *大木戸門外
 ・ホトトギスの仲間 *日本庭園
 ・ムラサキシキブの実 *旧御凉亭近く
 ・モッコクの実 *三角花壇近く

 ケヤキ、サクラ、ユリノキ、プラタナスの葉が少しずつ色づき始めました。木によって色づき具合に差がありますが、桜園地では赤く染まったサクラの葉を多く見つけられました。


 皆さまのご来園をお待ちしております。