2008年07月22日

夏の花 みごろ情報

ピンのアイコン新宿御苑 カテゴリのアイコン日記
大暑(たいしょ)の節気を迎えいよいよ暑さも増してきました。青い空と白い雲の対比が鮮やかになる時節です。




三角花壇、フランス式整形庭園でアメリカフヨウがみごろです。アオイ科ハイビスカス属の植物で別名をクサフヨウともいい、25cmにもなる大きな花を咲かせます。白、ピンク、紅の色とりどりの大花は見応えがあります。


フランス式整形庭園のミナヅキ。旧暦の水無月に咲くことが名の由来です。
枝先にかたまった緑色のつぼみが開くと、その花の重さで枝が弓なりにしなります。白い花が、晴れた夏空に映える、アジサイの仲間です。




パイナップルリリー。アフリカ原産のユリ科の植物です。花が穂状に咲く様子と頂点の葉の形状がパイナップルの実に似ていることから名づけられました。
六花弁の花一つ一つは、星のような形をしています。


日本庭園のヤブミョウガ。花びらが透き通っているようにみえました。茎が長く、少しの風でもゆらゆら揺れています。

近くに寄ると、直径5mmほどのつややかな実がたくさん付いていました。

実は若いうちは緑色ですが、熟すにしたがって褐色、藍紫色へと変色します。秋になると実は破れ黒い種子が落ちて繁殖します。

*現在見ごろの花*
・アガパンサス(管理事務所近く、レストランゆりのき近く)
・アベリア(大木土門近く、千駄ヶ谷門外)
・オニユリ(西休憩所)
・キキョウ(新宿門近く)
・キョウチクトウ(芝生広場、千駄ヶ谷休憩所)
・サルスベリ(下の池)
・ギボウシ(管理事務所近く)
・バラ(フランス式整形庭園)
・ハンゲショウ(母と子の森)
・ヒメヒオウギズイセン(丸花壇)
・ムクゲ(千駄ヶ谷休憩所、フランス式整形庭園近く)
・ヤブミョウガ(日本庭園、下の池など)

日中は、園内のバケツでカラスが行水するほどの暑さです。日中最高気温が30℃を超えると熱中症患者数が増加しはじめ、35℃を超すと急増するそうです。日常生活の中でも、高温多湿で風のないときや急に気温が上がった場合には、体温調節がうまくできずに熱中症を起こしやすくなりますので、園内散策の際も適度に休息をとり、こまめに水分や塩分を摂取しましょう。
万一めまいや頭痛などの症状が出てしまったら、涼しい木陰や建物に入り、濡れタオルなどで首や脇の下などを冷やします。横になるときは足を高くして休んで下さい。

国立環境研究所の発表では、地球温暖化による熱中症の増加が危惧されています。
新宿御苑では、夕方の時間を冷房に頼らず涼しく過ごしていただくことで、地球温暖化防止に少しでも役立てようと、8月末まで開園時間を1時間延長しています。
涼しい風の通る新宿御苑の木陰で、御苑の夏ならではのクールアイランドの効果をお楽しみ下さい。
みなさまのご来園をお待ちしております。