2007年11月02日

新宿御苑アートギャラリーの「菊花壇展」

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新宿御苑では11月1日から11月15日まで日本庭園で「菊花壇展」を開催しています。この期間に合わせ、新宿門横のインフォメーションセンター内のアートギャラリーでは、新宿御苑の菊花壇の歴史や魅力をご紹介しています。(インフォメーションセンターへの入館は無料です)



菊花壇の歴史
 新宿御苑で菊栽培が始まったのは明治37年。今から100年以上も前です。それまで皇室の菊栽培は赤坂離宮内のみで行っていました。

菊の種類
 展示している菊は大きく分けて10種類。技法もさまざまです。新宿御苑独自の「大作り」は、一つの株から300以上もの花を半円形に仕立てて咲かせる技法です。他に「懸崖作り」「箒(ほうき)作り」「篠(しの)作り」などの技法があります。

ポストカードなど 
 昭和時代に販売していた菊花壇のポストカードや配布したパンフレット、入場券を展示しています。年代により園内の変遷が垣間見られます。

菊栽培日誌
 御苑にある一番古いものは大正8年に書かれたものです。菊管理の毎日の様子が綴られています。



菊花アルバム
 昭和35~42年の菊花壇展のアルバムです。

菊花画集
 膨大に現存する菊花画集の一部。大変古く、来歴等が一切不詳となっています。



ニューヨーク植物園の菊花壇展
 今年はニューヨーク植物園で菊花壇展が開催されています。これは、2003年にニューヨーク植物園のディレクターが新宿御苑を訪れた際に菊花壇展に感銘を受け、ニューヨーク植物園より菊栽培にかかる技術指導について依頼があったものです。翌年、2004年にニューヨーク植物園スタッフが来日し、実地研修が始まるとともに新宿御苑からもスタッフが定期的に渡米し現地指導を行いました。その結果、5年の歳月をかけ、御苑伝来の美しい菊花がニューヨーク植物園で再現されました。日米の菊スタッフの努力の軌跡や、アメリカの地に咲き誇る和菊を写真などでご紹介します。




新宿御苑「菊花壇展」にお越しの際は、ぜひアートギャラリーにもお立ち寄り下さい。