皇居外苑ブログ
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2015年06月19日蓮の花咲く水辺(皇居牛ヶ淵)
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皇居のお濠の一つ、「牛ヶ淵」でハスの花が咲きはじめました。
多くの方々が行き交う九段下駅から北の丸公園の入り口方面に向かう上り坂(靖国通り)からは、四季折々に変化する牛ヶ渕の眺望がお楽しみいただけます。
蓮の葉などの水草が覆い被さるように茂る牛ヶ渕の眺望はこの季節の風物の一つですが、これらの水草もかつて放されたソウギョなどの外来魚の影響で一時ほとんど失われたとされ、お濠の保全対策の一環として行われている様々な取り組みにより、濠の底に貯まっていた泥の中に埋まっていた昔の種(埋土種子)が発芽し、長い時間をかけて徐々に復活したものと伝えられています。
残念ながら、ハスの花が間近に眺められる場所は牛ヶ淵にはありませんが、ちょっと立ち止まって、小さなデジタルカメラで拡大してみると、葉の間にはまん丸い蕾がたくさん控えている様子がみえました。
一輪のハスの花は、午前中に開き午後には閉じるをくり返し、咲きはじめて4日ほどで散ってしまいますが、たくさんのつぼみをつけ、夏の間ぽつりぽつりと咲き続けます。
皇居牛ヶ渕の「蓮の花咲く水辺」は、ホタルに代表される都会に残された貴重ないきものたちを育む大切なゆりかごの一つです。みんなでそっと見守ってくださいますよう、お願いします。
2015年06月12日「千鳥ヶ淵さんぽみち」のご案内
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皇居のお濠の一つで、桜の名所としてもよく知られる千鳥ヶ淵の周りには、千鳥ヶ淵緑道(千代田区立公園)や代官町通り沿いの堤塘(皇居外苑濠地区の一部)、北の丸公園などの公園緑地や、みどり豊かな街路樹に彩られた道路が整えられており、沿道にはさまざま文化施設も点在します。
皇居外苑管理事務所では、千鳥ヶ淵環境再生プランの一環として、これらの歩道を巡って千鳥ヶ淵をぐるっと周回するモデルコース「千鳥ヶ淵さんぽみち」を設け、多くの皆様に千鳥ヶ淵の歴史的な景観や貴重な自然を知っていただき、楽しみながら将来に受け継いでいけるよう取り組みを行っています。
のんびり散策して、一周するのには約1時間半ほど。
今回は、「千鳥ヶ淵さんぽみち」沿道に点在する、江戸時代から明治、大正、昭和、現代まで続く歴史と皇居一体の自然を感じていただけるポイントをいくつかご紹介します。
北白川宮能久親王銅像(1903年)
※背景の建物は、東京国立近代美術館工芸館(国指定重要文化財「旧近衛師団司令部庁舎」)
代官町通り沿い堤塘に残る「高射機関砲台跡」
千鳥ヶ淵緑道(千代田区立公園)と千鳥ヶ淵ボート場
九段坂公園(千代田区立公園)の「高燈籠(たかとうろう)」
北の丸公園内の休憩所(「フォレスト北の丸」)前の「千鳥が淵さんぽみち」案内標識
標識に表示しているQRコードを読み込むと、このブログ(皇居外苑ニュース)を携帯やスマートフォンでご覧いただけます。
※背景の建物は日本武道館(1964年に開催された東京オリンピックを象徴する建物の一つ)
シジュウカラ(ツツピー、ツツピーという鳴き声♪)
北の丸公園内では、水のせせらぎや軽やかな小鳥のさえずりもお楽しみいただけます。
☆千鳥ヶ淵さんぽみちに沿ったバリアフリールートをご紹介しています。
2015年05月27日【お知らせ】ホタルを守る「牛ヶ淵地域ルール」について
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現在、牛ヶ淵ではホタルの時期となっております。
平成26年7月に照明に関する地域ルールを作成し、今年度も地域の皆様にご協力お願いしているところです。
改めてお知らせします。
添付資料:ホタル保護のための牛ヶ淵地域ルール.pdf [PDF 59KB]
平成26年7月15日掲載:ホタル保護のための牛ヶ淵地域ルールのお知らせ
2015年05月18日アツバキミガヨランが見頃です
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北の丸公園にある休憩所(フォレスト北の丸)の前で、
アツバキミガヨランが咲いていました。
休憩所(フォレスト北の丸)前のアツバキミガヨラン
代官町通りの歩道脇で咲くアツバキミガヨラン
竹橋北側の歩道脇にある「清水濠まちかど庭園(都道付帯緑地)」では、
清水濠の石垣に沿ってたくさんのアツバキミガヨランが咲く風景が楽しめます。
花の中の雌しべと雄しべの様子
2015年05月08日桜田濠のユリノキ
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皇居桜田濠を臨む内堀通り(半蔵門から桜田門)では、街路樹として植えられたユリノキの花が見頃を迎えています。
緑も深まる爽やかなこの季節、皇居外苑ウォーキングにお出かけ下さい。
半蔵門付近から桜田濠を臨む
内堀通りのユリノキ並木、右手に半蔵門
見頃を迎えたユリノキの花
ユリノキの花のアップ
開き初めのユリノキの花
2015年04月03日皇居外苑地区のサクラ
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皇居外苑
桜田門のサクラが見頃になっています。
馬場先地区の八重桜が咲き始めました。
八重桜のイチヨウは、サクラのトンネルになっており、ベンチに腰掛けゆっくりご覧頂けます。
桜田門への公共交通機関は、地下鉄有楽町線「桜田門駅」、馬場先地区への最寄りの公共交通機関は、JR東京駅「丸の内出口」、地下鉄「二重橋前駅2番出口」「日比谷駅」「有楽町駅」等になります。
みなさまのご来苑をお待ちしております。
2015年01月14日北の丸公園の自然
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厳しい寒さの中、園内の梅林では早咲きの梅が開花しはじめました。
1月14日(水)の北の丸公園自然情報をお届けします。
幼稚園や小学校の遠足で訪れた方達で芝生広場は大変な賑わい。皆さん鬼ごっこや隠れんぼをして楽しまれていました。
お昼時になっても、池水面の氷は溶ける兆しがみえません。
梅林では、毎年他の木よりも一足先に開花する白梅が一本あります。本日5輪ほどの開花が確認できましたので是非ご覧下さい。
西大通りのサンシュユが、一輪開花しかけていました。見頃は三月頃。
清水門広場のシナマンサクは、もうまもなく花開きます。蕾や咲き始めの段階では、花びらはくるくると巻かれているのが特徴。
シナマンサクの側にはオオキバナカタバミの姿が。春の花ですが、暖かさに誘われたのでしょうか?
清水広場から清水濠を見下ろしてみると、のんびりとお濠を散歩するコブハクチョウの姿がありました。
2014年09月29日ご注意下さい!【再掲】
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念のため、公園利用の際は、長袖シャツ、長ズボンの着用、虫除けスプレーの使用などにより、蚊に刺されないようご注意ください。
皇居外苑管理事務所
2014年09月07日ご注意ください!
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念のため、公園利用の際は、長袖シャツ、長ズボンの着用、虫除けスプレーの使用などにより、蚊に刺されないようご注意ください。
環境省皇居外苑管理事務所
皇居のお濠や石垣をはじめとする江戸城跡は、文化財保護法により「史跡のうち学術上の価値が特に高く、わが国文化の象徴たるもの」として、国の特別史跡に指定されています。
皇居外苑管理事務所では、特別史跡江戸城跡に指定されているこれらの文化遺産や、歴史的風景を保全するため、さまざまな取り組みを行っており、お濠の周りで行っている石垣や堤塘の草刈りや低木の刈り込み作業などといった日常的な管理作業もその一つです。
石垣の低い位置等、手の届く範囲はボートの上から草刈りを行います。
切り立った石垣の草刈り作業は、ロープで石垣を伝わり歩きながら作業します。遠くからみている以上に高くそびえ立つ石垣の管理作業は、高所で安全に作業を行うため訓練された特別な技能が必要です。
水面に落ちた刈草は、きれいにすくいあげて、ボートで運び出します。
現在では、これらの定期管理は民間造園会社との請負契約で行っていますが、特別史跡江戸城跡の歴史的・象徴的風景は、大切な史跡をキズ付けることなく後世に伝えようとする思いや、隅々まできれいに保つための繊細さをあわせもつ職人たちの技が支えています。