総合環境政策

既存インフラ等を活用した再エネ普及加速化事業

事業概要

2050年までのカーボンニュートラルの実現に向けては、再生可能エネルギーを最大限導入し、活用を図っていくことが必要不可欠です。

再生可能エネルギーの中でも水力発電は安定的な電力供給を長期にわたって行うことができる電源として位置づけられており、地域資源でもある「水」を有効活用した再生可能エネルギーであるため、エネルギーの地産地消、地域活性化、災害時のレジリエンス強化等様々な地域課題解決の一助となり得ます。

一方で、河川空間は、治水、利水、親水といった様々な利活用がされており、水力発電の導入にあたっては、新たに発電所を開発して設置することのできる場所の少ないことが課題となっています。こうした中で、既存の砂防堰堤やダムは新たに水力発電をを導入することのできる施設として期待されています。

また、河川やダムを管理する上で支障となる河川内樹木やダム流木は、治水対策として伐採、回収されてほとんどは廃棄処分されていますが、新たな地域のバイオマス資源として有効活用することが可能です。

本事業は、既存の砂防堰堤やダム等のインフラ施設を活用した水力発電に係る調査・検討及び河川内樹木や堰堤除草等のバイオマス資源としての活用に係る調査・検討を行うことで、再生可能エネルギーのポテンシャルの有効活用と普及拡大方策を確立することを目的とし、平成30年から令和5年にかけて実施しました。

報告書

参考情報

 

○水力発電について(資源エネルギー庁HP)

https://www.enecho.meti.go.jp/category/electricity_and_gas/electric/hydroelectric/

 

○再生可能エネルギー情報提供システム(REPOS(リーポス))

全国・地域別の再エネ導入ポテンシャル情報(太陽光、風力、中小水力、地熱、地中熱、太陽熱)や、導入に当たって配慮すべき地域情報・環境情報・防災情報などを搭載しております。またREPOS内に掲載されている中小水力分析ツールでは、利用者が事業化を検討したい任意の地点において、中小水力発電事業に向けた机上検討を行うことが出来ます。

・再生可能エネルギー情報提供システム(REPOS(リーポス))

http://www.renewable-energy-potential.env.go.jp/RenewableEnergy/index.html

・中小水力分析ツール

http://www.renewable-energy-potential.env.go.jp/RenewableEnergy/28.html

 

○小水力発電と水利使用手続(国土交通省HP)

小水力発電と水利使用手続に関する情報や小水力発電を行うためのガイドブック、小水力発電普及の取組み(パンフレット)等の情報が掲載されています。

https://www.mlit.go.jp/river/riyou/syosuiryoku/index.html

 

○河川内樹木及びダム流木のバイオマス利用の手引(令和6年3月29日作成)

河川内樹木やダム流木のバイオマス利用を促進し、地球温暖化対策に寄与するとともに河川やダム管理のコスト低減を図ることを目的に河川内樹木やダム流木がどのようなものか、バイオマス利用にあたりどのような手続きや調整が必要かといった基礎的知識を解説するものとして作成しました。

河川内樹木及びダム流木のバイオマス利用の手引

 

○既存のインフラ施設等を活用した再エネ活用のススメ(令和6年3月29日作成)

 “既存のインフラ施設”に着目した水力発電やバイオマス利活用を広く普及させていくことを目的に地域に根差した取組事例や水力発電事業等の関心喚起につながるような様々な情報等について紹介したパンフレットを作成しました。

既設インフラ施設等を活用した再エネ活用のススメ

 

○既設砂防堰堤を用した小水力発電の手引き(令和6年3月29日作成)

既設砂防堰堤を活用した水力発電を検討されている民間事業者や公共事業者の方、自治体の方等へ向けて、「既設砂防堰堤を活用した小水力発電ポテンシャル」、「発電事業実施時の注意すべきポイント」等を取りまとめ、ケーススタディや発電事例を紹介することにより基礎知識として必要な情報を解説するものとして作成しました。

既設砂防堰堤を活用した小水力発電の手引き 

 

 

 

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