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オゾンホール

地球のまわりにあるオゾン層(そう)は、太陽の光にふくまれる有害な紫外線(しがいせん)を吸収し、わたしたち生き物を守っています。しかし、エアコンなどに使われるフロンガスがこのオゾン層をこわしています。その結果、地表に有害な紫外線がとどいて、皮膚(ひふ)ガンや他のいろいろな病気になる人が増えるといわれています。
このオゾン層がなくなると大変ですね。

南極の上空には、オゾンの層がうすくなって、穴(ホール)のようにみえる場所があります。この穴のことをオゾンホールといいます。
1982年に日本の観測隊がはじめてオゾンホールを発見しました。
オゾンホールは南極の春(毎年9〜10月頃)に、南極上空で観測されます。

昭和基地の月平均オゾン全量分布図
気象庁観測による2005年10月平均値オゾン全量分布図
オゾン全量分布図 2005年10月平均値 気象庁ホームページより

大気圏のしくみ
参考:ふしぎ大陸南極展図録

オゾン層がないころは、有害な紫外線が空からふりそそいでいたため、生き物は陸地にいませんでした。しかし、太陽の光がとどいて紫外線がとどかない水深10メートルぐらいのところでは植物の「藻類(そうるい)」が生まれました。藻類は、光合成をして酸素(さんそ)を増やしました。その結果、酸素からオゾンができ、だんだん増えていきました。オゾン層が今のようになった約4億年前に、はじめて生物が陸地に進出することができました。

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