自然・開花情報
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2008年05月21日初夏の果実
京都御苑自然・開花情報
2008年05月20日瓦屋根は野鳥のお宿
京都御苑自然・開花情報
閑院宮邸跡の建物の屋根から、聞き慣れない声が聞こえてきます。しばらくすると、セグロセキレイが餌を運んできたので、それのヒナだとわかりました。最初は一羽かと見ていると、よく見ると3羽いるのがわかりました。閑院宮邸跡など、京都御苑内の建物の屋根瓦の棟の部分には、「輪違い」という半円形の瓦が使われていて手頃な大きさの隙間が空いています。セグロセキレイは、この隙間で営巣したようです。ヒナの体色は、親の白黒のコントラストと違い、いぶし瓦の銀灰色に近い色のため保護色のようになっているのでしょう。敵から身を守るのに一役かっているようです。
この日は、セグロセキレイ以外にも、シジュウカラやコゲラの親子が見られました。これからは巣立ちシーズンです。落ちているヒナを見かけることも多いかと思いますが、危険な場所でなければ、そっと見守ってあげてください。親鳥が近くで見ているはずです。

セグロセキレイのヒナ(セグロセキレイの写真はフィールドスコープで遠方から撮影したものです)

セグロセキレイの親がヒナに給餌しているところ

エゴノキ。母と子の森や児童公園周辺に見られます。

センダン。京都御所清所門前に大木があります。その他、中立売御門内南側、児童公園北側等にもあります。ほのかな香がしますが、「センダンは双葉より芳しい」のセンダンではありません。

センダンの花。

スタジイの花。果実を知っている人はいますが、花を知っている人は少ないかもしれません。離れてみると、新緑と相まって黄金色に輝いてみえます。御苑から大文字山あたりを見ると、黄金色に輝いて見えるのは、このスタジイかもしれません。

クスノキの花。アオスジアゲハの食草です。クスノキはじめ、大木の花は、ケヤキやムクノキなど小さなものが多いようです。
この日は、セグロセキレイ以外にも、シジュウカラやコゲラの親子が見られました。これからは巣立ちシーズンです。落ちているヒナを見かけることも多いかと思いますが、危険な場所でなければ、そっと見守ってあげてください。親鳥が近くで見ているはずです。
セグロセキレイのヒナ(セグロセキレイの写真はフィールドスコープで遠方から撮影したものです)
セグロセキレイの親がヒナに給餌しているところ
エゴノキ。母と子の森や児童公園周辺に見られます。
センダン。京都御所清所門前に大木があります。その他、中立売御門内南側、児童公園北側等にもあります。ほのかな香がしますが、「センダンは双葉より芳しい」のセンダンではありません。
センダンの花。
スタジイの花。果実を知っている人はいますが、花を知っている人は少ないかもしれません。離れてみると、新緑と相まって黄金色に輝いてみえます。御苑から大文字山あたりを見ると、黄金色に輝いて見えるのは、このスタジイかもしれません。
クスノキの花。アオスジアゲハの食草です。クスノキはじめ、大木の花は、ケヤキやムクノキなど小さなものが多いようです。
2008年05月13日種子の分散
京都御苑自然・開花情報
最近、「キーコーキー」と澄んだ口笛のような声が聞こえてきます。聞こえ方によっては、「お菊二十四」」、「月・日・星」などと聞こえてきます。これを聞きなしと言い、野鳥の声を、それに似たことばで置き換えることを言います。自分だけの聞きなしをつくるのも、野鳥を覚える第一歩です。
さて、この澄んだ声の主は、黄色のくちばしを持ち、頭にベレー帽をかぶり、少しふっくらとした体型でヒヨドリくらいの野鳥、イカルです。今、サクラの種子を採餌しているのが、観察できます。サクラには、イカルの他にムクドリなども採餌にきていますが、そのイカルの群れの中に一羽のシメが混じっていました。この他、サクラの種子は、漂鳥のアオバトも採餌に訪れます。
京都御苑には「桜松」のように、マツの途中にサクラが生育するなど、もとの樹木に、別の樹木が、それも、かなり上方に生育しているのが見られます。
これらのことから、野鳥が樹木の種子の分散に一役かっていることがわかります。

サクラにやってきたイカル。京都御苑では、留鳥若しくは漂鳥です。

シメは、京都御苑では冬鳥です。仲間はすでに旅だっていますが、この個体は、まだ、京都御苑に残っていたいようです。

ムクドリは、京都御苑では留鳥です。今、ヒナに餌を運ぶのに大忙しです。

近衛池のカキツバタ。咲き始めました。

タニウツギ。石薬師トイレ付近に数株植栽されています。
■その他の開花情報
(開花中のもの)
カキツバタ・タニウツギ・ウマノアシガタ・ニガナの仲間など
(まだ、若干、花が残っているもの)
ツクバネウツギ・トチノキ
(花が終わったもの)
シャガ・ヤマブキ
さて、この澄んだ声の主は、黄色のくちばしを持ち、頭にベレー帽をかぶり、少しふっくらとした体型でヒヨドリくらいの野鳥、イカルです。今、サクラの種子を採餌しているのが、観察できます。サクラには、イカルの他にムクドリなども採餌にきていますが、そのイカルの群れの中に一羽のシメが混じっていました。この他、サクラの種子は、漂鳥のアオバトも採餌に訪れます。
京都御苑には「桜松」のように、マツの途中にサクラが生育するなど、もとの樹木に、別の樹木が、それも、かなり上方に生育しているのが見られます。
これらのことから、野鳥が樹木の種子の分散に一役かっていることがわかります。

サクラにやってきたイカル。京都御苑では、留鳥若しくは漂鳥です。

シメは、京都御苑では冬鳥です。仲間はすでに旅だっていますが、この個体は、まだ、京都御苑に残っていたいようです。

ムクドリは、京都御苑では留鳥です。今、ヒナに餌を運ぶのに大忙しです。

近衛池のカキツバタ。咲き始めました。
タニウツギ。石薬師トイレ付近に数株植栽されています。
■その他の開花情報
(開花中のもの)
カキツバタ・タニウツギ・ウマノアシガタ・ニガナの仲間など
(まだ、若干、花が残っているもの)
ツクバネウツギ・トチノキ
(花が終わったもの)
シャガ・ヤマブキ
2008年05月07日開花状況
京都御苑自然・開花情報
清楚な感じのウメからはじまった植物の花も、華やかなモモ、サクラへと季節はうつり、今は初夏を告げる花々が咲いてきています。
迎賓館東側や出水の小川東側 トチノキ
出水の小川東側 カマツカ
出水の小川 キショウブ
母と子の森の東側 ヤマボウシ
石薬師御門内トイレ周辺や乾御門を入った散策道沿い ニシキギ
など、まだまだ季節の花が咲いています。

トチノキ。秋にはクリのような種子ができますが、そのままでは食用になりません。トチモチの材料に使われます。

カマツカ。材料が堅く丈夫なので、名付けられたそうです。このカマツカの奥周辺は、賀陽宮邸跡です。

キショブブ。菖蒲湯に使うショウブではありません。

ヤマボウシ。白っぽい総包が目につきますが、下からは気づきにくいです。

ニシキギ。枝にプロペラがついているのが特徴です。
迎賓館東側や出水の小川東側 トチノキ
出水の小川東側 カマツカ
出水の小川 キショウブ
母と子の森の東側 ヤマボウシ
石薬師御門内トイレ周辺や乾御門を入った散策道沿い ニシキギ
など、まだまだ季節の花が咲いています。
トチノキ。秋にはクリのような種子ができますが、そのままでは食用になりません。トチモチの材料に使われます。
カマツカ。材料が堅く丈夫なので、名付けられたそうです。このカマツカの奥周辺は、賀陽宮邸跡です。
キショブブ。菖蒲湯に使うショウブではありません。
ヤマボウシ。白っぽい総包が目につきますが、下からは気づきにくいです。
ニシキギ。枝にプロペラがついているのが特徴です。
2008年04月25日拾翠亭のフジとトリ
京都御苑自然・開花情報
御苑に現存する数少ない遺構の一つ、拾翠亭ではただ今藤が満開です。
拾翠亭は江戸時代後期に建てられたお茶室で、五摂家の一つ九條家の別邸として、主に茶会や歌会等の社交の場として利用されていました。
現在は3月1日~12月27日までの毎週金・土曜日、京都御所春秋の一般公開、葵祭・時代祭に一般公開しています。(高校生以上一人100円)
地下鉄丸太町駅よりすぐの入り口近くに位置し、貴族文化だけでなく四季折々の自然も堪能できますのでぜひお立ち寄りください。

拾翠亭二階より九条池を望む

満開の藤

庭園より九条池・高倉橋の景色

庭園に遊びに来ているマガモとアオサギ
マガモはこの時期にしか見られません

餌を捕らえたアオサギ

バッタが原では、ハナミズキの花びらのように見える白い総苞片が、新緑の中、一際目をひきます。
拾翠亭は江戸時代後期に建てられたお茶室で、五摂家の一つ九條家の別邸として、主に茶会や歌会等の社交の場として利用されていました。
現在は3月1日~12月27日までの毎週金・土曜日、京都御所春秋の一般公開、葵祭・時代祭に一般公開しています。(高校生以上一人100円)
地下鉄丸太町駅よりすぐの入り口近くに位置し、貴族文化だけでなく四季折々の自然も堪能できますのでぜひお立ち寄りください。
拾翠亭二階より九条池を望む
満開の藤
庭園より九条池・高倉橋の景色
庭園に遊びに来ているマガモとアオサギ
マガモはこの時期にしか見られません
餌を捕らえたアオサギ
バッタが原では、ハナミズキの花びらのように見える白い総苞片が、新緑の中、一際目をひきます。
2008年04月22日春の植物たち
京都御苑自然・開花情報
昨日に続き暖かい日差しです。半袖姿の来苑者も見かけます。
苑内各所ではドウダンツツジ・カラスノエンドウなどに続き、春の季語でもあるゲンゲ・シロツメクサ・ハルジオン・ツツジ、他色とりどりの草花がさらに咲き始めました。

ゲンゲ
レンゲソウとも呼ばれ、岐阜県の県花となっています。

ゲンゲ
明治天皇ご生誕の地である中山邸跡では紫色の絨毯のように咲いています。

シロツメクサ
クローバーとも呼ばれます。

ハルジオン
春に咲く紫苑・しおん(秋に咲く紫色の小花)という意味

ツツジ
出水の小川にドウダンツツジ・山吹とともに咲いています。

ナズナ
ペンペングサとも呼ばれる、春の七草の一つ。

ハコベ
ハコベラともいい、これも春の七草の一つ

ムラサキサギゴケ

キュウリグサ
葉を揉むとキュウリの香りがすることからこの名前がついたと言われています。

ヘビイチゴの花
1~2CM弱の小さい黄色い花

クサイチゴの花
こちらは4CMくらいの白い少ししわになった花

秋にはドングリをつけるウバメガシの花。ドングリはしっていても花に気づいている人は少ないようです。
和歌山県の県木に指定されています
苑内各所ではドウダンツツジ・カラスノエンドウなどに続き、春の季語でもあるゲンゲ・シロツメクサ・ハルジオン・ツツジ、他色とりどりの草花がさらに咲き始めました。
ゲンゲ
レンゲソウとも呼ばれ、岐阜県の県花となっています。
ゲンゲ
明治天皇ご生誕の地である中山邸跡では紫色の絨毯のように咲いています。
シロツメクサ
クローバーとも呼ばれます。
ハルジオン
春に咲く紫苑・しおん(秋に咲く紫色の小花)という意味
ツツジ
出水の小川にドウダンツツジ・山吹とともに咲いています。
ナズナ
ペンペングサとも呼ばれる、春の七草の一つ。
ハコベ
ハコベラともいい、これも春の七草の一つ
ムラサキサギゴケ
キュウリグサ
葉を揉むとキュウリの香りがすることからこの名前がついたと言われています。
ヘビイチゴの花
1~2CM弱の小さい黄色い花
クサイチゴの花
こちらは4CMくらいの白い少ししわになった花
秋にはドングリをつけるウバメガシの花。ドングリはしっていても花に気づいている人は少ないようです。
和歌山県の県木に指定されています
2008年04月21日旬のサクラ
京都御苑自然・開花情報
2008年04月14日桜と色とりどりの草花
京都御苑自然・開花情報
昨夜の雨は明け方には上がっていましたが日差しの低い一日でした。
苑内各所の山桜はほぼ散ってしまいました。
近衛邸跡の八重紅枝垂れは散りかけてはいるものの、車還桜やそのすぐ北側の桜はまだ十分に見応えがあります。
出水の小川の里桜のツボミがふくらみ始めたり、芝地の緑にタンポポの黄や赤紫、白など種々の色の草花が咲いてきました。

桜 御所西側 中立売御門すぐ

御衣黄 出水の小川

カラスノエンドウ 苑地各所

ウマノアシガタ 苑地各所

オドリコソウ(シソ科) 御苑北西部雑木林

ヒメオドリコソウ オドリコソウと同属ですがオドリコソウの半分くらいの大きさです

ハナダイコン 母と子の森

シャガとヤマブキ コオロギの里・御苑北西部雑木林など

コバノミツバツツジ コオロギの里
苑内各所の山桜はほぼ散ってしまいました。
近衛邸跡の八重紅枝垂れは散りかけてはいるものの、車還桜やそのすぐ北側の桜はまだ十分に見応えがあります。
出水の小川の里桜のツボミがふくらみ始めたり、芝地の緑にタンポポの黄や赤紫、白など種々の色の草花が咲いてきました。
桜 御所西側 中立売御門すぐ
御衣黄 出水の小川
カラスノエンドウ 苑地各所
ウマノアシガタ 苑地各所
オドリコソウ(シソ科) 御苑北西部雑木林
ヒメオドリコソウ オドリコソウと同属ですがオドリコソウの半分くらいの大きさです
ハナダイコン 母と子の森
シャガとヤマブキ コオロギの里・御苑北西部雑木林など
コバノミツバツツジ コオロギの里
2008年04月11日見頃の桜と草花
京都御苑自然・開花情報
昨日は桜にとってあいにくの雨模様となりました。
苑内各所の多くの山桜は散り、時折、花吹雪が舞っています。
枝垂れは見頃を過ぎましたが、八重紅枝垂れは見頃。
苑内各所の山桜や閑院宮邸跡東門前の大島桜は盛り過ぎ。
お問い合わせの多い御衣黄、出水の小川や御所建礼門前東芝生地の里桜は咲き始めてきています。

御苑北西部近衛邸跡・八重紅枝垂れ(枝垂れ桜の一つ)見頃

京都御所西側御所清所門前・車還桜(里桜の一品種)見頃
御所一般公開参観者出入り口に近く、来苑者の撮影スポットとなっていました。

京都御所西側芝生地・上溝桜(ウワミズザクラ)

御苑南西部の出水小川・御衣黄(ギョイコウ)咲き始め
緑色の花が咲きます

御苑南西部出水の小川・里桜
咲いている桜の前の樹が御衣黄

出水の小川東側苑地・ザイフリボク
児童公園のザイフリボクはまだツボミ

ハナカイドウ(バラ科)
児童公園や白雲神社北側で、濃い桃色の花を房状に吊り下げて咲かせています

カリン (バラ科)
児童公園・咲き始め、白雲神社北側・開花間近、他に中山邸跡
苑内各所の多くの山桜は散り、時折、花吹雪が舞っています。
枝垂れは見頃を過ぎましたが、八重紅枝垂れは見頃。
苑内各所の山桜や閑院宮邸跡東門前の大島桜は盛り過ぎ。
お問い合わせの多い御衣黄、出水の小川や御所建礼門前東芝生地の里桜は咲き始めてきています。
御苑北西部近衛邸跡・八重紅枝垂れ(枝垂れ桜の一つ)見頃
京都御所西側御所清所門前・車還桜(里桜の一品種)見頃
御所一般公開参観者出入り口に近く、来苑者の撮影スポットとなっていました。
京都御所西側芝生地・上溝桜(ウワミズザクラ)
御苑南西部の出水小川・御衣黄(ギョイコウ)咲き始め
緑色の花が咲きます
御苑南西部出水の小川・里桜
咲いている桜の前の樹が御衣黄
出水の小川東側苑地・ザイフリボク
児童公園のザイフリボクはまだツボミ
ハナカイドウ(バラ科)
児童公園や白雲神社北側で、濃い桃色の花を房状に吊り下げて咲かせています
カリン (バラ科)
児童公園・咲き始め、白雲神社北側・開花間近、他に中山邸跡
テングチョウ
顔の先が天狗の鼻のように尖っていて、羽根の表面にはオレンジ色の紋があります。
ニワフジ(イワフジ)
拾翠亭庭園で、ニワフジが咲いていました。先週の公開日には咲いていなかったということです。紅紫色で蝶形の花をたくさんつけています。<拾翠亭:毎週金・土曜日公開中>
九条池畔で休息中のマガモ(拾翠亭)