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経済のグリーン化とは

経済のグリーン化とは、経済活動が環境に配慮したものとなり、経済活動により自然資源や生態系などの地球環境が回復不能なほど損なわれることがないようにすることです。

私たちの経済活動は、自然資源や生態系の恵みを利用して成り立っています。そのため、それらの資源をむやみに利用することにより、地球環境に大きな損害を被らせる可能性もあります。たとえば、地球温暖化、水不足、資源・エネルギー制約、生物種の絶滅などの環境問題には、我々の経済活動が起因となって発生したものもあります。

自然は、地球上のすべての生物の命の源です。この自然を損なうことは、人類にとっても、持続可能な成長を阻害することにほかなりません。私たち人類のみならず、この地球に生存する生物が、将来にわたって安心して生活を営んでいけるよう、環境に配慮していくことが必要です。

経済のグリーン化は、このように経済成長と環境保全の両立をはかるものであり、持続可能な社会を実現するために、不可欠な基盤であるといえます。

経済のグリーン化

経済のグリーン化を実現する仕組み

事業者の優れた環境配慮の取組を促進するためには、より多くの人が環境意識を高め、経済活動において関わりのある人・物・組織などの環境への影響を理解し、環境に良いと自らが判断した対象に経済行為を実行していくことが必要です。つまり、環境に配慮した製商品・サービスや、環境に配慮した事業活動などを自ら評価し、その結果、購買をしたり、金融取引をしたり、日々の事業活動をしたりといった、実際の経済行動に移すことが重要です。

これらの環境に良い経済活動のプロセスが連鎖していくことにより、経済のグリーン化が社会・経済システムに定着するものとなります。そして、そのためには、①事業者による環境配慮経営の実践、②環境負荷や環境配慮の取組について適切な情報公開、③他者による環境配慮経営の評価、④環境に配慮した消費や金融の実行、この4つが有効に機能することが不可欠です。

経済のグリーン化を実現する仕組み