水・土壌・地盤・海洋環境の保全

マイクロプラスチック削減に向けたグッド・プラクティス集

【2021年度】

マイクロプラスチック削減に向けたグッド・プラクティス集(日本語版)
マイクロプラスチック削減に向けたグッド・プラクティス集(英語版)


概要

 我が国は、2019年のG20大阪サミットにおいて、2050年までに海洋プラスチックごみによる追加的な汚染をゼロにまで削減することを目指す「大阪ブルー・オーシャン・ビジョン」を提唱し、これまでに世界中の多くの国と地域と共有してきました。また、その達成に向けた取り組みを進めてきました。
 2022年3月には、国連環境総会第5回会合再開セッション(UNEA5.2)において海洋プラスチック汚染を始めとしたプラスチック汚染対策に関する決議が採択され、新たな法的拘束力のある文書の作成を目指し政府間交渉委員会(INC)を立ち上げることが決定しました。この決議のなかでは、プラスチック汚染にマイクロプラスチックが含まれることが改めて認識されました。
 マイクロプラスチックの削減に向けた技術は、世界的にも確立していないものが多くあります。そのような中、実効的に汚染を削減していくには、日本企業が有する技術やノウハウを、マイクロプラスチックの発生抑制、流出抑制、回収の観点から見直すこと、そして、現時点で利用可能な最良の技術やノウハウを、国内、さらには国外に普及していくことが重要です。
 環境省では、昨年度に引き続き、マイクロプラスチックの発生抑制、流出抑制及び回収に資する日本企業等の取組や技術を、グッド・プラクティス集として取りまとめましたのでお知らせいたします。
 

 

グッド・プラクティス一覧

  • 繊維くず流出抑制効果を高めた洗濯ネット「FIBER HOLD BAG」の販売(株式会社アダストリア)
  • セルロースでのコスメ用球状粒子代替素材開発(株式会社ダイセル)
  • 濾過装置を具備するバラスト水処理装置を使用したマイクロプラスチックの回収(JFE エンジニアリング株式会社)
  • 船外機のマイクロプラスチック回収装置(スズキ株式会社)
  • 人工タンパク質繊維の実用化開発(Spiber株式会社)
  • 人工芝からのマイクロプラスチック流出抑制システム実用化(住友ゴム工業株式会社)
  • 施設からのマイクロプラスチック流出を抑制する取り組み「MPフィルターGT」(積水樹脂株式会社)
  • 繊維くずを抑制する機能性衣料用繊維構造体(帝人フロンティア株式会社)
  • 繊維くず測定試験方法の国際標準化(日本化学繊維協会)
  • 「人工芝グラウンドにおけるマイクロプラスチック流出抑制に関するガイドライン」の作成・公表(日本スポーツ施設協会)
  • 「2030年にはプラスチックを使用した被覆肥料に頼らない農業」を理想に掲げて(日本肥料アンモニア協会)
  • 樹脂ペレット等の流出抑制活動(日本プラスチック工業連盟) 
  • 海洋生分解性プラスチックによる水耕栽培用培地の開発(プランツラボラトリー株式会社)
  • 捲縮加工人工芝「MS Craftシリーズ」によるマイクロプラスチックの流出抑制(ミズノ株式会社)
  • セルロースによるマイクロプラスチックビーズの代替(レンゴー株式会社)