報道発表資料

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2023年09月08日
  • 地球環境

西村環境大臣とフー・シンガポール持続可能性・環境大臣による日本・シンガポール閣僚級政策対話の結果について

1. 2023年8月29日、西村明宏日本国環境大臣とグレース・フー・シンガポール共和国持続可能性・環境大臣は東京において日本・シンガポール閣僚級政策対話を実施しました。

2.政策対話では、日本・シンガポール間の環境協力について振り返るとともに、気候変動(COP28、グローバルストックテイク等)、プラスチック汚染に関する政府間交渉委員会及び環境ラベルの相互認証について意見交換を行い、今後の連携・協力に関する共同声明を発出しました。

【添付資料】
・日本国環境大臣とシンガポール共和国持続可能性・環境大臣との間の共同声明(英語)
・日本国環境大臣とシンガポール共和国持続可能性・環境大臣との間の共同声明(仮訳)

■ 経緯

 環境省では、2014 年に署名したシンガポール環境水資源省(現:持続可能性・環境省)との協力覚書に基づき、政策対話を定期的に開催しています。2023 年2月9日には、第7回環境政策対話を開催し、循環経済・廃棄物管理、気候変動、大気汚染、プラスチック汚染等に関して政策動向、課題及び国際協力の観点から意見交換を行いました。
 今般、第7回環境政策対話の結果を踏まえて日本・シンガポール閣僚級政策対話を実施し、その成果として今後の連携・協力に関する共同声明を発出しました。

■ 概要

(1) 開催日時
    2023 年8月29 日 16:00~17:00(日本時間)
(2) 開催場所
    環境省
(3) 主な出席者
   (シンガポール側)
    シンガポール共和国持続可能性・環境省
    グレース・フー・シンガポール共和国持続可能性・環境大臣
    スタンレー・ロー 事務次官 ほか

   (日本側)
    日本国環境省
    西村 明宏 日本国環境大臣
    松澤 裕 地球環境審議官 ほか

■ 主な議論

 第7回環境政策対話の結果等をもとに日本・シンガポール間の環境協力について振り返るとともに、気候変動(COP28・グローバル・ストックテイク、緩和及び適応)、プラスチック汚染に関する政府間交渉委員会(INC)、環境ラベルの相互認証について意見交換を行いました。

各分野の議論は以下のとおりです。

(1)COP28・グローバル・ストックテイク
グローバル・ストックテイクにより、パリ協定の目的及び長期的な目標の達成に向けた世界全体の進捗が初めて確認される会合となるCOP28 の重要性を確認するとともに、COP28 への期待等について意見交換を行いました。

(2)気候変動・緩和
官民の投資を促進し得る「十全性の高い炭素市場」の構築に向けた各国の能力構築に関する連携やASEAN 地域における炭素市場の形成に向けた協力に関する意見交換を行うとともに、コ・イノベーションのための透明性パートナーシップ(PaSTI)における連携の継続を確認しました。

(3)気候変動・適応
2023 年8月24 日にラオス人民民主共和国で開催された日ASEAN 環境気候変動閣僚級対話において日本が提唱し、発足した日ASEAN 気候環境戦略プログラム(SPACE)に基づく今後の協力及びASEAN 地域におけるロス&ダメージ対策について意見交換を行いました。

(4)プラスチック汚染に関する政府間交渉委員会(INC)
プラスチック汚染に関する政府間交渉委員会において引き続き連携していくことを確認するとともに、包括的なプラスチック汚染対策について意見交換を行いました。

(5) 環境ラベルの相互認証
検討が進められているシンガポールと日本の環境ラベルの相互認証による効果について意見交換を行いました。

■ 共同声明骨子

・ 環境保護、持続可能な開発、気候変動に関する両省の長年の協力や日ASEAN 気候環境戦略プログラム(SPACE)へのコミットメント等を認識。
・ 循環経済・廃棄物管理を含む持続可能な開発と環境保護、環境ラベル、企業による排出量の算定・報告、十全性の高い炭素市場の構築、国連気候変動枠組条約、パリ協定、INCなど多国間協定等における展望の交換等について合意。

連絡先

環境省地球局 地球環境局 国際脱炭素移行推進・環境インフラ担当参事官室
代表
03ー3581ー3351
直通
03ー5521ー8248
参 事 官
水谷 好洋
推 進 官
須賀 義徳
参事官補佐
山田 郁夫
担   当
柏柳 太郎