報道発表資料

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2023年01月17日
  • 地球環境

日本・インド環境ウィークの結果について

1.日本国環境省は、2023年1月12日(木)~同年1月13日(金)、インド共和国環境・森林・気候変動省や両国の関係団体とともに「日本・インド環境ウィーク」をインド・デリー及びオンラインのハイブリッド形式で開催しました。
 
2.1月12日(木)に、日本の西村環境大臣とインドのヤーダブ環境・森林・気候変動大臣との間で会談を行い、今年G7議長国を務める日本とG20議長国を務めるインドとの連携について方向性を確認しました。
 
3.また1月12日(木)及び1月13日(金)には、環境ウィークの開会式として、西村大臣、ヤーダブ大臣、若森インド日本商工会会長及びパンダ インド商工会議所連盟会長による挨拶のあと、脱炭素社会の構築に向けた基調講演・パネルディスカッションを行ったほか、海洋プラスチックごみ・廃棄物管理、市場メカニズム、環境技術、大気汚染、水質汚濁等、個別の課題に焦点を当てたセミナーを開催し、両国の官民関係者の参加のもと、課題解決のための技術、両国の役割や協力について議論を深めました。
 
4.さらに、両国の環境分野のビジネス機会の創出を目指して、本邦企業のインドでの更なる展開促進に向けた企業展示とプレゼンテーションなどビジネスマッチングイベントを実施しました。

■ 背景・目的

  日印両国の環境省は、2018年10月の協力覚書の締結以降、政策対話を開催するなど環境協力を進めてきました。今般、環境インフラ海外展開のトップセールスを図るとともに、日印両国の環境分野のビジネス機会を効率的かつ効果的に創出することを目的として、ハイレベル政策協議、環境セミナー及び展示会・ビジネスマッチングを一体的に行う、「日本・インド環境ウィーク」を開催しました。

■ 概要

(1)開催日時
   2023 年1月12日(木)~同年1月13日(金)
(2)開催場所
   ザ インペリアル ニューデリー(インド・デリー)及びオンラインのハイブリッド形式
(3)参加者
   700名以上(うち現地参加500名以上)
(4)共催・後援
   日本国環境省、インド共和国環境・森林・気候変動省(MOEFCC)、環境インフラ海外展開プラットフォーム(JPRSI)、公益財団法人地球環境戦略研究機関(IGES)、エネルギー・資源研究所(TERI)、インド日本商工会議所(JCCII)、 インド商工会議所連合会(FICCI)、インベスト・インディア、在インド日本国大使館、在日インド大使館、国際協力機構(JICA)インド事務所及び日本貿易振興機構(JETRO)ニューデリー事務所

■ 開催結果

(1)ハイレベル政策協議(1月12日(木))
 (場所)インド環境・森林・気候変動省
 (主な出席者)
  日本側:西村明宏環境大臣、鈴木駐インド日本大使、瀨川特別交渉官等
  インド側:ブペンドラ・ヤーダブ環境・森林・気候変動大臣、シャルマ次官補等
 (結果概要)
  ・ 本年、日印両国がG7及びG20の議長国であり、環境気候トラックの議長を務める西村大臣とヤーダブ大臣の間で、両国が環境分野の議論をリードする必要性に一致し、G7及びG20の連携として、ライフスタイル変革や海洋ごみ、適応等の分野での連携を調整していくことを確認しました。あわせて、JCMの早期構築についても意見交換を行いました。

(2)開会式・セミナー(1月12日(木)~1月13日(金))
  西村大臣、ヤーダブ大臣ほか、日本・インド両国中央・地方政府、関係団体、大使館、JICA、研究機関、民間事業者等、700名以上が参加しました(うち現地参加500名以上)。西村大臣、ヤーダブ大臣、若森インド日本商工会会長及びパンダ インド商工会議所連盟会長による開会挨拶のあと、脱炭素社会の構築に向けた基調講演・パネルディスカッション、個別の課題に焦点を当てた、以下の6つのセミナーを開催し、両国の官民関係者の参加のもと、課題解決のための技術、両国の役割や協力について議論を深めました。開会挨拶では、西村大臣から、本年のG7及びG20議長国としての日印連携の重要性、日本・インド環境ウィークへの参加に対する謝辞とともに、本イベントを通じた日印両国の環境ビジネス機会の拡大、インドの持続可能な開発への貢献への期待が示されました。ヤーダブ大臣からは、環境ウィークを通じた日本の技術への期待が示されるとともに、インドが注力するライフスタイル変革キャンペーン「LiFE」の紹介などがありました。

・ 海洋プラスチックごみ削減に資する廃棄物管理及び処理技術の最新動向
・ パリ協定6条における炭素市場及び日印間の技術協力
・ 日本-インド技術マッチメイキング・プラットフォーム(JITMAP)の活動を通じたインドにおける日本の環境技術の移転に関する取組と課題
・ Aakashプロジェクト:北インドの大気浄化を目指して
・ インドにおける日本のクリーン技術普及の可能性
・ アジア水環境改善モデル事業の普及展開

(3)展示会・ビジネスマッチング
   日印両国の17企業・団体が会場でのパネル展示を行い、20企業・団体が会場でのプレゼンテーションを実施し、環境課題の解決に資する技術や活動 などを紹介しました。あわせて、24企業・団体がオンライン展示を1月31日(火)まで行っています。これらのビジネスマッチングを通じて、本邦企業の事業展開の促進が期待されます。

※ プログラム等、日本・インド環境ウィークの詳細についてはこちらを御参照ください。 https://www.jprsi.go.jp/ew2023in

連絡先

地球環境局国際脱炭素移行推進・環境インフラ担当参事官室
代表
03-3581-3351
直通
03-5521-8248
参 事 官
水谷 好洋
インフラ推進官
西川 絢子
参事官補佐
辻 景太郎
参事官補佐
富原 崇之
主   査
矢笠  嵐