環境省における「環境配慮の方針」及び「環境管理システム」について

1. 環境配慮の方針の策定及び環境管理システムの構築・運用の趣旨
   　
   　環境基本計画では、「関係府省は、環境基本計画を踏まえながら、自主的に環境配慮の方　針を明らかにするとともに、その推進を図るため、政府は、率先して、自主的に、環境管理　システムの導入に向けた検討を進めます。」とされている。
   　また、本年７月に中央環境審議会から環境大臣に報告された環境基本計画の点検結果においても、各府省は早急に環境配慮の方針を策定する必要がある旨指摘されたところである。
   　そこで、環境省は、環境配慮の方針を定め、環境管理システムを構築・運用することにより、自らの行動に環境配慮を織り込み、達成目標を含めた具体的取組を適切に進行管理することで環境配慮の取組の推進を図るとともに、各主体の参画も得ながら、環境基本計画の掲げる持続可能な社会の実現を目指すこととする。
   　
   　　
2. 環境配慮の方針の策定及び環境管理システムの構築・運用における考え方
   　
   

   ○対象 ：	環境省のすべての組織におけるすべての活動とする。
   	｜ ｜ ｜ ｜ ｜	・	政策の企画立案と実施（従来の政策評価の活用）
   		・	公共施設整備等（従来の自然公園等事業技術指針等の活用）
   		・	通常の経済活動の主体としての活動＊ （従来のＩＳＯ１４００１に基づく環境マネジメントシステムの活用）
   	＊	地球温暖化対策の推進に関する法律第７条に基づく政府の実行計画及びグリーン購入法に基づく取組

   ○進行管理 ：

   計画(Plan)、実施(Do)、点検(Check)、見直し(Act)からなるＰＤＣＡサイクルを繰り返すことによって自らの継続的な改善を図る環境管理システムを構築・運用する。

   ○結果 ：

   環境配慮の方針の点検結果は、中央環境審議会での環境基本計画の進捗状況の点検に活用する。

   　
   　　
3. 環境配慮の方針の構成と内容
   　　
   

   I	はじめに
   	→	環境配慮の方針作成の趣旨を記述
   II	環境省環境配慮の方針の理念
   	→	環境配慮の基本的理念を記述
   III	環境配慮の基本的な方針
   （１）	環境保全のための政策の企画立案と実施
   	→	環境省が所掌する環境保全施策をどのように進めていくかについて記述
   （２）	公共施設整備等における環境配慮
   	→	公共施設整備を実施する際にどのように環境に配慮していくかについて記述
   （３）	通常の経済活動の主体としての活動における環境配慮
   	→	通常の経済活動の主体としての活動を行う際にどのように環境に配慮していくかについて記述
   IV	配慮の方針推進システム（環境管理システム）
   	→	環境管理システムによる進行管理について記述

4. 参考
   　　
   

   ○	環境配慮の方針
   	環境に顕著な影響を与える活動（環境省ではすべての活動）を対象とし、環境基本計画を踏まえてどのように環境配慮を行うかをまとめたものであり、環境保全の取組に関する基本行動計画となるもの。
   ○	環境管理システム
   	環境配慮の方針を推進するための手続的手法であり、計画（Plan)、実施(Do)、点検(Check)、見直し(Act)からなるＰＤＣＡサイクルを繰り返すことによって自らの継続的な改善を図り、環境配慮の取組を推進するもの。

   　
   

添付資料

• （資料１）環境省環境配慮の方針
• （資料２）環境省環境配慮の方針推進システム設置要綱
• （参考１）環境配慮のイメージ
• （参考２）環境省環境配慮の方針推進体制イメージ図
• （参考５）環境基本計画（抜粋）
• （参考６）環境基本計画の進捗状況の点検結果（抜粋）