報道発表資料

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2001年08月31日
  • 地球環境

「アジア太平洋環境イノベーション戦略プロジェクト」(APIS)及び「ミレニアム生態系評価」(MA)合同ワークショップの開催について

環境省では、持続可能な開発の達成に向けて、アジア太平洋地域の各国と共働で、統合的モニタリング・評価体制の構築など環境保全施策形成のための科学的基盤を整備することを目的として、本年度から新たに「アジア太平洋地域環境イノベーション戦略」プロジェクトに着手した。また、本年6月には、国連環境計画(UNEP)、世界銀行等の支援のもと、地球規模の生態系管理の高度化を目指す、「ミレニアム生態系評価」プロジェクトが開始された。
 環境省としては、両プロジェクトの密接な連携を図ることにより、持続可能な開発に向けた取組を効果的に推進することとしている。
 このため、9月6~7日に国連大学で合同ワークショップを開催して、両プロジェクトの連携のあり方について議論を行う。
1.開催の趣旨
 
 環境省では、1993年以来、「エコ・アジア長期展望プロジェクト」を実施し、アジア太平洋地域の政策決定者に科学的知見の提供を行ってきている。その成果をさらに発展させ、アジア太平洋地域の持続可能な開発の達成に資するため、本年度から新たに「アジア太平洋環境イノベーション戦略プロジェクト(APIS)」に着手した。
 一方、国連環境計画(UNEP)や世界銀行などによる支援のもと、本年6月に開始された「ミレニアム生態系評価」(MA)は、生態系が持つ水や食糧を持続的に供給する能力に関して地球規模でアセスメントを行う世界初めての試みである。APIS及びMAは多くの共通の目標を有していることから、両プロジェクトがパートナーシップを構築することは極めて有益なものであると考えられる。
 このような観点から、環境省、アジア太平洋地球変動研究ネットワーク(APN)、地球環境戦略研究機関(IGES)及び国連大学高等研究所(UNU/IAS)は、9月6~7日の両日、東京の国連大学本部において、合同ワークショップを開催することとした。
 本ワークショップにおいては、両プロジェクトにおいて主導的な役割を果たす専門家が一同に会し、アジア太平洋地域において特に重要な生態系や自然資源に関する重要課題を明らかにするとともに、生態系や自然資源のモニタリングやアセスメント、政策オプションの研究等に関し、両プロジェクトの効果的な協力のあり方について議論することとなっている。
 また、本ワークショップの成果は、インターネット(※)で公開されるとともに、MA第2回技術デザイン会合(10月8~11日、南アフリカ・ケープタウン)や、エコ・アジア2001(10月13~14日、東京)などに報告され活用される予定である。
 
_ IISDホームページ(http://www.iisd.ca/)で概要(英文)を公開予定。
 
2.概要
 
日  時  平成13年9月6日(木)~7日(金) 9:30~17:30
場  所  国連大学本部5階会議室(東京都渋谷区神宮前5丁目53-70)
会議名  アジア太平洋環境イノベーション戦略プロジェクト(APIS)及び
 ミレニアム生態系評価(MA)合同ワークショップ
_ 主  催  環境省、APN、IGES、UNU/IAS
 
[プログラムの概要] (→詳細は別紙参照)
 1日目 9月6日(木)
(1) 9:30~ 9:50  開会、議題採択等
(2) 9:50~12:00  両プログラムの設計と協調
(3) 14:00~17:30  統合モニタリングとアセスメント
2日目 9月7日(金)
(4) 9:30~12:00  政策決定者との相互関係
(5) 14:00~16:00  総合討議
(6) 16:00~17:00  議長サマリーの採択、閉会
 
_  使用言語:英語(通訳はつきません)
 
3.参加予定者
 
 17ヶ国から、専門家約80名が参加予定。(MAに関する専門家、統合モニタリングとアセスメントに関する専門家、エコ・アジア関係の専門家、政策オプション研究に関する専門家、国際機関、その他の機関の研究者や政策者等)
 
4.取材等
 
 本ワークショップの取材を希望される報道関係者の方は、9月4日(火)までに地球環境局研究調査室 倉谷(内線6732)までご連絡下さい。
 
5.連絡先(組織委員会事務局)
_  国連大学高等研究所 (担当:山村)
  〒150-8304 東京都渋谷区神宮前5-53-67
  電話: 03-5467-2811、FAX: 03-5467-2324
  電子メール: yamamura@ias.unu.edu
 
 

添付資料

連絡先
環境省地球環境局総務課
研究調査室(03-3581-3351)
 室   長:木村 祐二(内線6730)
 室長補佐:小野 洋  (内線6731)
 担   当:倉谷 英和(内線6732)