報道発表資料

この記事を印刷
2012年03月23日
  • 再生循環

「川崎市-瀋陽市環境にやさしい都市構築モデル事業に関するワークショップ」の結果について(お知らせ)

 環境省では、2009年から川崎市及び中国・瀋陽市における循環経済静脈産業の発展を通じた環境にやさしい都市構築のモデル事業を推進しています。その一環として、3R政策やエコタウンの構築等に関し、日本と中国の関係者による情報共有及び意見交換を行う「環境にやさしい都市ワークショップ」を平成24年3月21日(水)に瀋陽市において開催しました。
 我が国から、環境省、在瀋陽日本国総領事館、川崎市、国立環境研究所、国際協力機構(JICA)、民間企業等、中国側より瀋陽市、瀋陽大学、中国科学院、民間企業等の関係者が出席し、日中両国及び川崎市・瀋陽市における3R・廃棄物処理に関する現状や政策動向についての情報共有及び活発な意見交換が行われ、本協力を一層推進していくことが合意されました。

1.ワークショップ概要

(1)日程
平成24年3月21日(水) 
(2)場所
瀋陽市:瀋陽黎明国際ホテル
(3)主催
日本国環境省、川崎市、瀋陽市
(4)出席
約100名
(5)主な参加者
(日本側)環境省、在瀋陽日本国総領事館、川崎市、国立環境研究所、国際協力機構(JICA)、リサイクル関連企業 等
(中国側)瀋陽市、瀋陽大学、中国科学院、リサイクル関連企業 等

2 内容

・川崎市-瀋陽市協力の状況と成果の報告
・日中両国における循環経済の発展、環境保全に向けた現在の状況や取組の紹介 等
○日本側から
・日本の循環型社会形成推進と静脈産業の発展について(環境省)
・川崎・瀋陽の環境都市連携を通じて、世界最先進の工業生態圏区をめざして(国立環境研究所)
・環境先進都市川崎の取組と瀋陽市との連携(川崎市)
・JICA循環型経済プロジェクト(JICA)
・日本の資源循環技術と中日連携ビジネス(日本企業)
○中国側から
・瀋陽市における環境産業発展の現状、企画及び連携ニーズ(瀋陽市環境保護局)
・中日連携によるPETボトル分別回収実験と環境教育(瀋陽大学)
・国家生態工業モデル園区の創建と新工業化の発展(瀋陽経済技術開発区)
・瀋陽市における循環経済発展経路(中国科学院瀋陽応用生態研究所)
・瀋陽市における資源循環ビジネス(中国企業)

議論の結果

瀋陽市における循環経済の発展をはじめとする環境保全産業の発展に向け、瀋陽市政府による制度・計画づくり、瀋陽市の経済技術開発区や企業等による資源循環産業、環境保全型産業の発展に向けた活動が急速に進展しつつあることが情報共有されました。
資源循環産業の発展においては、処理対象となる循環資源をいかに収集するかが重要であり、そのために制度・体制を整備するとともに、分別収集等を行うための教育の重要性が共有されました。
資源循環を事業化する場合に、その採算性をどのように確保するかが重要であることは共通理解となっており、具体的にどのような形でこれを確保するのかが双方の関心事項であることが共有されました。
今後とも、日中両国の制度・政策の改善や静脈産業の発展に向け、本協力を一層推進していくことで合意が得られました。

添付資料

連絡先
環境省大臣官房廃棄物・リサイクル対策部企画課循環型社会推進室
直通   :03-5521-8336
代表   :03-3581-3351
室長   :永島 徹也(内線6898)
室長補佐:木村 正伸(内線6814)
係長   :築地 淳(内線 6819)
担当   :大嶋 恭子(内線6819)

Adobe Readerのダウンロード

PDF形式のファイルをご覧いただくためには、Adobe Readerが必要です。Adobe Reader(無償)をダウンロードしてご利用ください。