報道発表資料

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2010年03月29日
  • 再生循環

「川崎市-瀋陽市環境にやさしい都市支援事業に関する北京・瀋陽ワークショップ」の結果について(お知らせ)

 環境省では、川崎市と瀋陽市による循環経済産業の発展を通じた環境にやさしい都市構築のモデル事業推進の一環として、循環型社会構築に関する政策の交流、技術の情報共有等を目的に、中国国家環境保護部と「川崎市-瀋陽市 環境にやさしい都市構築協力支援事業に関する北京・瀋陽ワークショップ」を平成22年3月24日(水)及び26日(金)に、中国北京市及び瀋陽市において開催しました。
 我が国から、環境省、川崎市、国立環境研究所、川崎市エコタウン事業の関係者、在中国日本大使館・国際協力機構(JICA)等の日中協力の関係者が、中国側より環境保護部、遼寧省、瀋陽市、貴陽市、日中友好環境保全センター等の関係者が出席し、廃棄物・リサイクル政策に関する日中両国および川崎市・瀋陽市における取組の現状についての情報交換及び日中両国及び川崎市・瀋陽市の循環経済に関する今後の協力についての活発な意見交換を行い、川崎市と瀋陽市の環境にやさしい都市に関する協力を一層推進していくことが合意されました。

1.3月24日 北京ワークショップ概要

【開催日時】
平成22年3月24日(水)
【開催場所】
ルネッサンス北京ホテル(中国・北京)
【主催】
日本国環境省、中国環境保護部
【主要な出席者】
(日本側)
環境省、川崎市、国立環境研究所、在中国日本大使館、JICA、JFEエンジニアリング(株)、(株)リーテム 等
(中国側)
環境保護部、瀋陽市、貴陽市、日中友好環境保全センター、中国環境科学院 等
【内容】
日本側から、
日本のエコタウン事業等の3R政策(環境省)
川崎市のリサイクル政策、エコタウンの取組(川崎市)
日本のエコタウンの評価、3R技術評価、川崎市と瀋陽市の協力推進に向けての事業推進方策の検討(国立環境研究所)
日本のリサイクル技術(JFEエンジニアリング(株)、(株)リーテム)
JICAが中国において実施している循環経済プロジェクト(JICA)
について紹介しました。
中国側から、
中国における生態工業園の取組(中国環境科学院)
瀋陽市における環境モデル都市構築事業(瀋陽市)
貴陽市における環境保護の取組(貴陽市)
について紹介されました。
日本と中国における循環経済に関する協力の今後の取組について議論を行い、
日本と中国の協力はこれまでの日本からの援助という形ではなく双方の協調の取組へと理念が変わってきていること
政府どうしのみならず地方自治体・民間企業・研究者、市民等による多様な立場で協力すること、そのための全体の枠組みを国が作ることが期待されること
中国において技術のみならずソフト面の能力強化が必要なこと
民間企業による中国への事業展開に当たっての現地との信頼の構築が重要であること
等の課題が示され、これらを踏まえた日中協力の推進への期待が示されました。

2.3月26日 瀋陽ワークショップ概要

【開催日時】
平成22年3月26日(金)
【開催場所】
ケンピンスキーホテル瀋陽(中国・瀋陽)
【主催】
日本国環境省、中国環境保護部
【主要な出席者】
(日本側)
環境省、川崎市、国立環境研究所、在瀋陽日本国総領事館、JICA、JFEエンジニアリング(株)
(中国側)
環境保護部、遼寧省、瀋陽市、日中友好環境保全センター、中国環境科学院、瀋陽秋実再生資源集団有限公司 他
【内容】
カイ凱瀋陽市副市長、加藤三郎川崎市国際施策参与等から開会挨拶がなされ、阿部孝夫川崎市長から陳海波瀋陽市長への親書が手渡されました。
カイは、「形」に右側が「おおざと」
日本側から、川崎市のエコタウンにおけるリサイクル事業の瀋陽市への事業展開に当たって必要と考えられる手続きや支援方策を紹介し、今後の瀋陽市における事業展開の協力において必要となる日本と中国双方の作業分担について議論しました。
瀋陽市から、中国で初となる環境モデル都市建設を目指し、循環経済の推進、低炭素型都市の構築、グリーン行政の実施、市民参加の推進等を主な項目とする計画策定を進めており、これらを推進していく上での川崎市との協力の期待が示されました。引き続き川崎市と環境省は瀋陽市における取組を支援していくこととしました。
今回のようなワークショップの次回開催をはじめ、今後とも川崎市と瀋陽市の交流、協力の推進と、環境省と環境保護部による協力の支援への期待が示されました。
連絡先
環境省大臣官房廃棄物・リサイクル対策部企画課循環型社会推進室
室長:大森 恵子(内線 6898)
室長補佐:新田 晃(内線 6814)
担当:中村 祥(内線 6819)