報道発表資料
- 自然環境
鹿児島県出水市での高病原性鳥インフルエンザ発生に伴う 野鳥緊急調査の結果について
調査期間
調査結果の概要
(参考)野鳥緊急調査で観察された鳥類
検査優先種 | 種数 |
種類 |
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検査優先種1 | 5種 |
ヒドリガモ、カイツブリ、マナヅル、ナベヅル、ノスリ |
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検査優先種2 | 2種 | マガモ、オナガガモ | |
検査優先種3 | 8種 | オカヨシガモ、カルガモ、コガモ、カワウ、アオサギ、 オオバン、ズグロカモメ、トビ | |
合計 | 15種 |
○ 上記調査等において、ナベヅルの異常個体が確認されました。また、その他の野鳥 の大量死等は確認されませんでした。
○ ナベヅルの異常個体については、頭を傾けるなどの神経症状と思われる異常行動が 確認されました
○ ナベヅル等の衰弱個体については、出水市ツル保護センター内の隔離施設において 収容されていますが、収容個体の数が増加しています 。
○ その他、死亡個体及び衰弱個体の回収・収容作業並びに収容施設等について調査を 行い、死亡個体の扱い方等、防疫措置について助言を行いました。
留意事項
(1)鳥インフルエンザウイルスは、感染した鳥との濃密な接触等があった場合を除いて、人には感染しないと考えられています。日常生活においては、鳥の排泄物等に触れた後には手洗いとうがいをしていただければ、過度に心配する必要はありませんので、周辺地域のみならず国民の皆様におかれては、冷静な行動をお願いします。
(2)同じ場所でたくさんの野鳥などが死亡している場合には、お近くの都道府県や市町村役場に御連絡ください。
(参考)野鳥との接し方について
https://www.env.go.jp/nature/dobutsu/bird_flu/2017yachotonosessikata.pdf
(3) 出水市は、「ツルへの配慮」「住民と来訪者との共生」「鳥インフルエンザへの 防疫体制の強化」の観点から、出水ツルの越冬地への入域ルートの指定などを含む 「越冬地利用調整」を実施しています。つきましては、当該利用調整の趣旨を理解・ 協力の上、鳥インフルエンザの感染拡大を防止する形での来訪・観察をお願いしま す。
(4) 環境省、鹿児島県及び出水市では、ツル類の種の保存のため、ツルの分散化の手 段の一つとして給餌量を順応的・計画的に調整する取組を行っています。 一方、今シーズンの感染状況を踏まえ、これ以上の感染拡大を防止するため、現 在は、給餌方法を工夫し過密状態を回避しつつ、一時的に越冬地外への分散を抑制 する対策をとっています。
(5) なお、出水市においては、越冬地利用調整事業(特定のルートでの移動、車両・ 靴底消毒の徹底、来訪者に対する適切な見学の案内・誘導(レクチャー))につい て感染防止対策を徹底して継続実施しています。
【取材について】
現場での取材は、ウイルスの拡散や感染を防ぐ観点から、厳に慎むようお願いします。
【参考情報】
環境省は、ホームページで高病原性鳥インフルエンザに関する様々な情報を提供しています。
http://www.env.go.jp/nature/dobutsu/bird_flu/index.html
「野鳥における高病原性鳥インフルエンザに係る対応技術マニュアル」
http://www.env.go.jp/nature/dobutsu/bird_flu/manual/pref_0809.html
連絡先
- 代表
- 03-3581-3351
- 直通
- 03-5521-8285
- 室長
- 東岡 礼治
- 室長補佐
- 村上 靖典
- 専門官
- 庄司 亜香音
- 担当
- 兼松 賢人