Introduction
2024年6月24日(月)、第12回を迎えさらに大きな発展を目指す環境省グッドライフアワードでは、全国の応募を検討中の皆さまに向けて『グッドライフアワード応募説明会@Zoomウェビナー』を開催しました。
このカンファレンスは、第12回を迎えたグッドライフアワードの募集開始にあわせ、過去11年間の数多くのグッドライフアワードの受賞取組から、第11回環境大臣賞受賞のエシカルバンブー株式会社代表取締役社長の田澤恵津子さんと第11回実行委員会特別賞受賞の湘南学園高等学校3年の志澤舞さんに登場していただき、取組内容の紹介とグッドライフアワードの受賞効果について報告していただきました。
また総合プロデューサーであるBBT大学大学院MBA教授の谷中修吾氏から取組事例と応募方法の解説をいただき、各実行委員からのメッセージも交えて、全国の多くの視聴者に向けてグッドライフアワードへの応募を訴えました。
皆さまの活動を盛り上げる知恵と取組内容を効果的にアピールするためのヒントをご紹介していますのでぜひ参考にしてご応募をお願いいたします。
グッドライフアワードは、環境省が提唱する地域循環共生圏の理念を具現化する取組を表彰し認知を広げるためのプロジェクトです。詳しくはこちらをご覧ください。
Presentation Summary
環境省 大臣官房審議官
環境省の奥山審議官から、「地域循環共生圏とグッドライフアワード」と題して、環境施策の最前線の動きを交えて説明。特に、第6次環境基本計画ではウェルビーイングな社会構築のために新たな成長を目指していること、そのためには、地域の中で環境・社会・経済の課題を同時解決するSDGsの視点を取り入れた事業・プロジェクトを数多く生み出していく持続可能な地域づくりの考え方である「地域循環共生圏」を進める必要があること、さらにその中で“キラリ”と光る優れた取組を表彰する「グッドライフアワード」が重要であることを紹介。
グッドライフアワードの受賞者は、事業やプロジェクトを生み出していく過程で、一人一人、一社一社が活動の中にSDGsを取り入れていく、「暮らしのSDGs」の実践者であり、このグッドライフアワードと地域のSDGsである地域循環共生圏とを両輪で進め、「みんなの力で社会は変わる」という理念の下で、SDGsの取組の輪を拡げていくという想いを訴えました。
Presentation Summary
環境省 環境省大臣官房 地域政策課地域循環共生圏推進室長
第12回を迎えたグッドライフアワードの募集概要について、担当の佐々木室長より説明。「環境大臣賞を大盤振る舞い」することでローカルSDGsの実現を目指す全国の皆さまを応援し、コミュニティづくりを推進するアワードであるという趣旨をアピールしました。
またグッドライフアワードとともに地域循環共生圏の実現を推進している『森里川海』プロジェクトのアンバサダーであるかわいい「アヒル隊長」も登場、視聴者を盛り上げました。
Guest Talk
株式会社エシカルバンブーは、今注目されてる「竹」を原料としたエシカルな製品の製造販売をおこなっています。竹には、成長が早く計画的に使用していくことで循環型資源として半永久的に利用でき、抗菌力や消臭力があるという大きなプラス要素があります。
エシカルバンブーでは、独自の技術開発により竹のみを原料として使用し、質の高い竹の洗剤、竹の抗菌虫除けスプレー、竹のタオルなどをブランド化して展開しています。
地元山口県に根づき、地域人材の雇用創出、「竹育」をキーワードとする次世代への教育、竹の利活用の総合施設「竹ラボ」の設立など、様々な地域活性化の取組を展開。さらに、昨年には行政・地域・民間の連携プラットフォーム「YAMAGUCHI Bamboo Mission」を設立しさらに活動の幅を広げています。
昨年のグッドライフアワード環境大臣賞受賞後は、日経、読売、朝日などの全国紙や地域の新聞、ウェブ媒体、JAL機内誌などで数多く取材を受け、商品にもグッドライフアワードの受賞ロゴを表示することで、会社や商品への信頼度も高まったといいます。
代表取締役社長の田澤 恵津子氏から受賞後の活動の広がりや受賞のメリットを含めてご紹介いただきました。
*動画のアーカイブはご覧いただけません。ご了承ください。
湘南学園高校3年生の志澤舞さんは、中学生の頃から環境問題に興味があり「アップサイクル」の考え方で地域の人々の行動を変えてくことに関心を持ち始めていました。地元企業である鈴廣かまぼこ株式会社や各地の地域菓子のデザイナーにインタビューしていく中で、包装デザインには地域の歴史や文化、企業の思いが織り込まれていることを知り、捨てられていくお菓子のパッケージデザインの魅力に目覚め、パッケージを捨てずにアップサイクルしていく活動に取り組んでいます。
地域菓子のパッケージを地域資源と捉え、環境と教育の分野で企業とコラボしたり、行政とのコラボではショッピングモールで開催した小田原市のイベントに参加するなど、パッケージデザインとアップサイクルの組み合わせをテーマに活動を展開していきます。これらのイベントを通じて、パッケージデザインには人を惹きつける力あることを確信しました。
過剰包装が問題となる中、地元の「誇り」でもある地域の食品のパッケージデザインを活用したことでデザイナーからも、「自分のデザインしたものが大事にされるのはうれしい」というコメントをいただきました。また、小学校の先生がイベントに参加してくださったことで授業に取り入れてくれるなど、教育や企業、行政とも連携し地域通貨(電子マネー)を活用するなど、さらなる広がりをみせています。
*動画のアーカイブはご覧いただけません。ご了承ください。
Check Points
グッドライフアワードへの応募を検討中の方々に向けて、谷中修吾総合プロデューサーより賞の体系と評価項目から今までの受賞取組の例を紹介。
「環境によいこと×社会によいこと」であれば幅広い取組に門戸を広げているグッドライフアワードの特徴と、審査を担当する実行委員に対して活動の内容や意義を伝える秘訣を紹介。
公式サイトからダウンロードできる『応募シート記入例』を使って、応募する際のネーミングの重要性や短く強い言葉で端的に表現することの大切さなどの具体的なアドバイスをいただきました。
環境大臣賞受賞のために、ぜひ参考にしてください。
https://www.env.go.jp/policy/kihon_keikaku/goodlifeaward/application.html
Question Time
最後に、チャット機能を活用して視聴者から寄せられた質問に対する質疑応答が行われました。
第12回を迎え全国から多くの方に参加いただくことができ、活発な質疑応答も展開されました。
Message
環境省グッドライフアワードでは合計10件程度の環境大臣賞が表彰されます。また審査を担当する9名の実行委員によってそれぞれの専門分野に関わる優れた取組を表彰する実行委員会特別賞が各3件程度(合計27件程度)選ばれます。
カンファレンスでは、益田文和実行委員長を始め委員の皆さまがオンラインで登場。各自が担当する実行委員会特別賞の趣旨を紹介、応募を検討中に参加者の皆さまに向けて、熱いメッセージを発信しました。
カンファレンスでは、益田文和実行委員長を始め委員の皆さまがオンラインで登場。応募を検討中の参加者の皆さまに向けて、熱いメッセージを発信しました。
益田委員長からは、「世の中を変えていくことができるのは一直線の本気度を持った人たち」、「グッドライフアワードはそうした人々の活動や取組に、共鳴することで数多くの受賞者を生み出してきた」と、本アワードの意義に触れつつ、視聴者の今後の活動への励ましとなる温かいメッセージが送られました。
グッドライフアワードは応募者であるみなさんが主役です。今年もたくさんのご応募をお待ちしています。ぜひご応募をご検討ください!
https://www.env.go.jp/policy/kihon_keikaku/goodlifeaward/application.html
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