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十和田八幡平国立公園の取組み

十和田湖1000年会議

環境省では、平成28年度から「十和田八幡平国立公園満喫プロジェクト」を開始し、十和田八幡平国立公園の主要な利用拠点の一つである休屋集団施設地区において、廃屋対策等に取り組んできました。また、令和5年度からは満喫プロジェクトの更なる展開として、地域関係者とともに「国立公園における滞在体験の魅力向上のための先端モデル事業」に取り組んでいます。
本モデル事業では、十和田八幡平国立公園十和田湖地域の自然と生活・文化を活かし、育み、引継ぎながら、持続的な地域社会と訪れる人々の高付加価値な滞在環境を実現することを目指して、国立公園の利用拠点における面的な魅力向上に取り組んでいます。
本モデル事業における関係機関間の情報共有、効果的な連携・協力を図るための連絡調整を行うことを目的として、令和5年度から「十和田湖1000年会議」を開催しています。 

十和田湖1000年会議ー東北地方環境事務所

奥入瀬渓流利用適正化

奥入瀬渓流では、新緑や紅葉の頃の休日などに著しい交通渋滞が発生しており、自然環境への影響が懸念されるとともに、快適で安全な利用の妨げになっています。
そのため、関係機関による「奥入瀬渓流利用適正化協議会」などが設置されており、利用適正化に向けた検討を進めているほか、著しい渋滞の発生が予想される休日には、交通誘導などの対策を実施しています。
※規制内容は毎年変更されますので、ご注意下さい。

スノーモービル等乗入れ禁止

八甲田山・八幡平・秋田駒ヶ岳・岩手山の一帯は、スノーモービルなどの無秩序な乗入れから自然景観や動植物を保護するため、自然公園法に基づき、それらの乗入れを規制する地区が指定されています。
しかし、規制地区内においても依然としてスノーモービルの乗入れ行為が行われていることから、警察などの関係機関と協力して合同パトロールを実施するとともに、乗入れ規制地区内における注意標識の設置及びパトロールなどを実施しています。

マイカー等規制

秋田駒ヶ岳では、マイカーなどの利用による混雑の緩和と排気ガスなどからの自然環境保護を目的として、6月1日~10月31日までの土曜日、日曜日、祝日と6月21日~8月19日までの平日に、秋田駒ヶ岳登山口(かもしか駐車場分岐点)から駒ヶ岳八合目までの区間において、全車両(自転車を含む。ただし、バス(乗車定員11名以上のマイクロバスを含む)、タクシー、ハイヤー及び許可車両は除く。)の通行規制を行っています。マイカー等規制期間中は代替バスを運行して、利用者の移動を確保しています

特定外来生物オオハンゴンソウの駆除の啓発

オオハンゴンソウは、北米原産の多年草で8月~9月にかけて黄色い花を咲かせます。繁殖力が強いうえ、日の当たる涼しく湿った場所を好むため、在来の野草の生育場所を奪ってしまいます。外来生物法に基づく特定外来生物に指定され、生きたままの運搬や栽培、譲渡などが原則として禁止されています。国立公園内の湿原等の貴重な生態系を保全するため、環境省十和田八幡平国立公園管理事務所ではオオハンゴンソウ駆除の啓発に努めており、近隣住民や自治体等に対し、チラシの配布等を行っております。

オオハンゴンソウから国立公園を守ろう[PDF 1.8MB]