荒々しく美しい景観の中でのサケ・マス釣り。
魚たちの駆け引きは、スポーツフィッシングとしてフェアに行うのが
知床流のオトナの釣りだ。
サケやマスは、知床の野生の生き物たちと漁業者の大事な資源です。ごっそり釣って持って帰れば当然、川で産卵する魚が減ってしまいます。世界遺産地域での特別な釣りであり、ルール厳守が鉄則。ゴミを残したり、ヒグマとのトラブルを起こさないよう、フェアな釣りを楽しみましょう。
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釣りに夢中になるあまり、あなたの視線は海ばかり。しかしヒグマは背後の山からやって来ます。周囲にも気を配りましょう。
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釣った魚をそのまま置いておくのは、ヒグマを誘引する原因になります。釣った魚はすぐにクーラーボックスなどにしまいましょう。
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魚の内臓は海に還ると思って捨てていませんか?これらは再び波で打ち寄せられて、ヒグマを引き寄せる原因になります。
- なぜヒグマにサケやマスを奪われてはいけないのでしょう?
- 知床のヒグマは、秋はサケやマスを食べていますが、「人の釣った魚は簡単に奪うことができると覚えさせないこと」が大事です。ヒグマは大変学習能力が高いので、いったん人と食べ物を結びつけると、しだいにエスカレートし、魚がなくても人に近づいてくるようになります。
- 自分の食べ物は奪われましたが、逃げてきたので怪我はしませんでした・・・
- これは大きな問題です。ヒグマが人の食べ物の味を覚えてしまったことになります。あなた自身は助かっても、次の利用者や周辺の漁師さんが危険な目に遭います。
知床の2つの施設で、知床半島先端部の近況や危険箇所の情報、注意事項の提供のほか、ヒグマ対策アイテムのレンタルを行っています。準備が整ったら、出発前に必ず立ち寄って、近況をよく調べてから行きましょう。