2010年05月11日
その他
ゆっくりと利尻山の花や景色を味わうために、これまでの入山統計データから日ごとの登山者の増減パターンを割り出して、予め混雑日を予想するカレンダーを作ってみました。
この夏の利尻登山には、是非このカレンダーを活用して、少しでもすいすいと快適に登れる日を選んで利尻山にお越しいただければと思います。
利尻山すいすい登山カレンダーのダウンロード [PDF 798KB]
まだ残雪が多く、山頂部ではアイゼンが必要になる年もあります。雪解けで土壌がゆるみ、ぬかるみが多いこの時期の登山は、土壌侵食に与えるインパクトが大きく、環境保護の点からおすすめできません。
山麓では、オオバナノエンレイソウやザゼンソウなどを見られますが、山頂部では、まだ植物の芽生えが始まっていません。
花萌えのこの季節、登山者数も急増加。特に登山ツアーはこの短期間に集中します。
トイレブースや休憩場所など、行く先々で混雑・渋滞に巻き込まれることが予想されるため、大人数での登山は控えて、身動きの取りやすい人数でペースの合う仲間と登りましょう。
この時期は、山頂付近にエゾノハクサンイチゲが咲き乱れます。
※沓形コース上部は、例年7月上旬まで急斜面に雪渓が残ります。必ず前爪のある10本爪以上のアイゼンをお持ち下さい。鴛泊コースは、例年6月下旬までに登山道上の雪は無くなります。
ボタンキンバイや、リシリヒナゲシなど利尻山でしか見られない花が咲き誇る季節です。しかし、海の日の連休は、年間で最も登山者数が多くなる可能性があります。6月下旬頃とは違い、登山ツアーなど大人数のパーティーが比較的少ないので、長い渋滞はあまり発生しませんが、できれば連休後に計画をずらした方が良いでしょう。山麓で夏祭りも行われる8月は、利尻を丸ごと楽しみたい方におすすめです。
閑散としてくる登山道では、冬に備えて忙しく動き回るシマリスに出会える可能性大。黄葉の見頃は9月上旬。晴れた日は、ゆったりと展望を楽しむことができますが、寒い日には、最低気温は0度以下になることもあり、防寒具は忘れずに!
花も、リシリブシという名のトリカブトなどが秋遅くまで咲いています。
例年、9月下旬に初冠雪を記録しています。雪山に急変することもあるこの季節は、一般向きではありません。
※山頂平均気温は、2008年度の山頂気象観測計データです。
残雪や花の開花状況などは、下記の地元役場ホームページにも詳しく掲載されています。
利尻富士町役場公式ホームページ:http://www.town.rishirifuji.hokkaido.jp/
利尻町役場公式ホームページ:http://town.rishiri.jp/