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2009年02月03日

その他

【お知らせ】平成20年度 尾瀬国立公園 入山者数調査について

 環境省では、尾瀬国立公園での自然環境の保全や安全で適正な利用を促進するため、関係機関と協力して、様々な対策の実施とそのための調査検討を行っている。その一環として、入山者数とその動向を把握するため、平成元年より入山口に赤外線センサーを設置して入山者数の自動計測を行っている。
平成20年度は、平成19年8月30日に尾瀬国立公園が指定されてから、1シーズンを通しての初めての年であり、平成19年度まで継続して計測を行ってきた尾瀬地域(※)への入山口である沼山口(大江湿原)、御池口、大清水口(三平下)、鳩待口(鳩待峠)、至仏口(鳩待峠)、アヤメ平口(鳩待峠)に加え、会津駒ヶ岳への入山口である滝沢口、田代山・帝釈山への入山口である猿倉口・馬坂口の計9箇所について、以下の通り調査結果をとりまとめた。

(※)旧日光国立公園尾瀬地域(他も同様)

1.全体の入山者数

 平成20年度尾瀬国立公園への入山者総数は約381,700人であった。尾瀬地域への入山者数は、約356,000人と、前年並みであった。

2.入山口ごとの入山者数

 最も入山者数が多かった入山口は、尾瀬ヶ原に入る鳩待口(鳩待峠)の約20万6千人で、全体の54%を占めた。次いで沼山口の約8万8千人で、全体の約23%を占めた。
平成19年と比較してみると、鳩待口で約2万1千人増加したが、沼山口、大清水口、至仏口で減少した。
また御池口については、落雷による機器故障により、利用集中期の1ヶ月以上、データの欠損があるため、前年との比較は出来なかった。

3.入山の集中した時期(尾瀬地域)

 利用時期の集中は、6月のミズバショウ時期、7・8月のニッコウキスゲ時期、10月の紅葉時期にみられ、例年どおりの傾向であった。

4.曜日別の入山割合(尾瀬地域)

 入山者数のうち、土日に入山する割合は43.2%となり、前年度の45.9%と比較して約3%減少した。

 

5.1日あたりの入山者数が多かった日(尾瀬地域)

 最も入山者が多かった日は7月20日(日)で11,500人であった。次いで6月7日(土)11,000人、7月24日(木)8,000人と続き、ニッコウキスゲ・ミズバショウ時期に集中した。

6.総括−利用適正化に向けて−

 平成20年度も前年同様に、特定の登山口および季節に利用が集中する傾向がみられた。
環境省としては、引き続き入山者数の調査を継続するとともに、尾瀬国立公園全体として、利用の少ない時期や登山口をアピールすることを継続して行い利用集中の緩和に努め、地元関係者の協力を得ながら更なる保全と適正な利用を図って参りたい。

7.参考

平成20年度尾瀬国立公園 入山者数調査[PDF 124KB]
赤外線センサー設置場所[PDF 384KB]

問い合わせ先
檜枝岐自然保護官事務所
TEL:0241-75-7301
片品自然保護官事務所
TEL:0278-58-9145
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