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エコツーリズムに取り組む地域への支援

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復興エコツーリズム推進モデル事業

趣旨・目的

 東日本大震災の被災地3県6市町(岩手県(洋野町・久慈市・山田町)、宮城県(気仙沼市・塩竃市)、福島県(相馬市))において、自然環境の保全、交流人口の拡大による地域活性化、震災体験の継承による環境教育の推進や災害に強い地域づくり等に資するため、エコツーリズムに取り組むための体制整備、エコツアープログラムの開発・広報戦略の検討などを行い、地域自立型のエコツーリズムを展開し他地域へ普及できるよう取り組む事業。

事業実施期間

 平成24年度~平成27年度(4年間)

東日本大震災の被災地3県6市町の位置

取組状況

平成24~26年度

 エコツーリズムに取り組むための体制整備や関係者の合意形成、ガイド育成、モニターツアーの実施、エコツアープログラムの開発・広報戦略の検討などを行った。

平成27年度(フォローアップ)

 地域におけるエコツーリズムの自立的取組に繋げるため、実施体制の確立や実践的なエコツアーの実施、事業の成果を他地域へ応用するための手法等の検討などを行った。

各地域の取組内容

地域 取組内容
岩手県洋野町
  • ひろの体験交流推進協議会が中心となり、わらぞうり作り、鮭とば作り等、季節に応じたエコツアーの商品化を推進。
  • 洋野町において、エコツアーの取組に関与した人が継続的に参加できる仕組みづくりとしての登録制度「(仮称)ひろの住民ガイド」の創設に向けた調整を実施した。
岩手県久慈市
  • ふるさと体験学習協会がコーディネート組織となり、シャワークライミングやスノーシュー等のエコツアーを実施した。また、スノーシューツアー実施にあたって、救急救命講習も実施した。
  • ターゲットを意識したチラシの作成、Facebookの更新頻度の向上、宿泊施設とのセット販売等、情報発信の新たな取組みにより、利用の増進を図った。
岩手県山田町
  • 自立的に、エコツアーの支援や地域学習等に取り組むため、「(仮称)やまだくじら大学」の設立準備を進め、取組内容、参加者の募集方法及び役割分担について整理した。
  • 山田町エコツアーの提供の実現に向けて、先進地視察や勉強会等を行い、山田町が地域に望まれるコーディネーター(熱意があり、地域や関係者を動かす能力や商品を作って販売する企画力を備え、事務処理能力のある人材)の確保に向けた取組を開始した。
宮城県気仙沼市(唐桑地区)
  • 「唐桑エコツアーガイドの会」として連携・協力し、それを唐桑町観光協会が支える推進体制を構築した。
  • 民宿との連携により、エコツアーを組み合わせた宿泊プラン(カツオ漁が育んだ海の文化を伝えるツア-等)の販売により、利用促進を図った。
宮城県塩竈市(浦戸諸島)
  • 地域に拠点を置くまちづくり団体((一社)e-front)が取組全体のコーディネートを担いながら、塩竃市、塩竃市観光物産協会との連携により、浦戸の漁師が使う「だんべっこ船」に乗船するツアー等を実施した。
  • (一社)e-front、塩竃市、塩竃市観光物産協会など、各々のチャンネルを活用して情報発信を行い、誘客を図った。
福島県相馬市(松川浦)
  • 旅館や飲食店の若手・中堅で立ち上げた「松川浦ガイドの会」が中心となり、旅館の宿泊プランと組み合わせたエコツアー(干潟に生息する生物の探検、漁師が語る相馬の海等)を実施した。
  • エコツアーを「松川浦ガイドの会」Facebookに告知するとともに、相馬市や相馬市観光協会のホームページに掲載、都内アンテナショップにチラシを配架するなど、情報発信を行った。

取組の様子

エコツアー:シャワークライミング
エコツアー:シャワークライミング
(久慈市)
エコツアー:シャワークライミング
救急救命講習
(久慈市)
エコツアー:シャワークライミング
エコツアー:わらぞうり作り
(洋野町)
エコツアー:シャワークライミング
コーディネーター組織の検討を行う勉強会
(山田町)
エコツアー:シャワークライミング
エコツアー:カツオ漁が育んだ海の文化
(大漁を祝福する時に船主に贈る伝統着物)
(気仙沼市)
エコツアー:シャワークライミング
エコツアー:「だんべっこ船ツアー」
(塩竃市)
エコツアー:シャワークライミング
エコツアー:干潟に生息する生物の探検
(相馬市)
エコツアー:シャワークライミング
エコツアー:漁師が語る相馬の海
(相馬市)

他地域への応用手法の検討

 4年間の各モデル地域の取組を通じて得られた知見を集約し、今後、他の地域でも同様に、エコツーリズムの推進に取り組むに当たって、関係行政機関の担当者が参照・活用できるよう、応用手法を検討した。 結果、以下の想定を基に、エコツーリズムの「推進体制の構築」に関する項目に絞ったポイント集を作成した。

想定する利用主体

 新たにエコツーリズム等の自然体験活動に取り組もうと言う発意があった地域の行政機関(市町村、都道府県の出先機関など)又は観光推進組織(観光協会、観光連盟、商工会議所など)の担当者

想定される活用方法

  • 関係者による自己学習教材
  • 関係者が集まって開催する勉強会での配付資料
  • 外部から招聘するアドバイザーが関係者に対して講演する際の説明資料

資料:「エコツーリズムの推進体制構築に向けたポイント集」[ PDF(2,215KB) 新規ウィンドウで開きます

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