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わたしたちにできること 施策の展開

“国の取り組み(1) -情報の収集と整理-

(1)科学的な情報及び知見の充実

海の生物多様性の保全と持続的な利用のためには、海の環境や生態系についての科学的データを集め、生物多様性の現状を常に把握することが必要です。

また、どのような保全と利用をすべきかは、その科学的データをもとに、関係する人たちがみんなで考えて決めることが重要です。

科学的データについては、関係省庁、地方公共団体、研究者、市民団体など、様々な立場の方々と連携協力して、情報収集を進めていきます。

ICRI東アジア地域会合(プーケット)
ICRI東アジア地域会合(プーケット)
 

(2)生物多様性の保全上重要度の高い海域の抽出

生物多様性の保全が特に重要な海域については、必要に応じて予防対策をはかっていく必要があります。そのためにも、まずは保全上重要度の高い海域を明らかにすることが大切です。 多くの海の生きものは、特定あるいは複数の生態系や生息環境に依存しています。保全上重要度が高い海域を抽出する際には、その点にも着目して考えることが有効です。

沿岸・浅海域 砂浜、藻場、干潟、サンゴ礁など
(多くの生物種の産卵場所や稚仔の生息場所として重要)
   
外洋域 海山などの周囲より浅い海域
(生物の生息・生育場として重要)
   
深海 熱水噴出孔や冷水湧出域、冷水性サンゴ群集、深海カイメン群集、
深海コケムシ群集など(特徴的な生態系として重要)
   
その他 海流と海流がぶつかる海域や下層の海流が上昇してくる海域
(豊富なプランクトンが発生するため魚類や海鳥の餌場として重要)
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