環境省
VOLUME.75
2020年2月・3月号

私たちの暮らしはどう変わる?体験!ゼロ・エネルギーな住まい 相羽建設株式会社 「秋津町の家」

「秋津町の家」平面図 東京都東村山市にあるZEH(ゼッチ)「秋津町の家」は、暮らしの豊かさと住宅の省エネルギー化を両立した建売住宅だ。家や家具に国産木材など自然素材を使用し、住む人に愛着をもって長く住み続けてもらうことを目指して設計された。外周壁と大黒柱で構造を支えるオープンな空間とし、家族の変化に合わせて間取りや設備の変更に対応できるなどの工夫がなされている。高い断熱性や気密性、耐震性を備え、ソーラーシステムによる暖房効果を家全体へと行き渡らせている。

 実際に体験してみたところ、部屋ごとの温度差が小さく、また1日を通しても温度の変化が小さいため、暖房の設定温度を気にしなくても快適に過ごすことができた。また、交通量の多い幹線道路に面した立地にもかかわらず、室内は静かだった。照明や水回りなどは最新の省エネ設備が導入されているので、使いづらさや不便さを感じることなく、使用するエネルギーの量を自然と減らすことができる。

 エネルギーを節約するというと、住む人が何かを我慢する必要があるように思われがちだが、高性能なZEHは、ストレスに煩わされず、エコに豊かに暮らせる住宅と言えそうだ。

「秋津町の家」平面図

イラスト/祖敷大輔
写真/千倉志野

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