お歳暮やお年賀などでいただいた大きめの菓子缶が、「いつか何かに使えるのでは」と家に置かれていませんか? 今回はこうした空き缶を使って、アンティーク風にアレンジしたプランターを作ります。厚めの缶であれば、菓子缶でなくてもOKです。使い古した風合いを出して、オシャレな雰囲気のプランターにしましょう。
塗料の密着性を高めるために、最初にプライマー(下地)を薄く均等に塗ります。乾いたら、その上から屋外用水性塗料でメインカラーを塗っていきます。置いた時に見えづらい底面から塗り、側面は一番最後に塗るようにすると液ダレの跡がつくのを防ぎやすくなります。
文字やモチーフを転写するためのステンシルシートの周りにマスキングテープを施し、色を塗った時にはみだしてもいいように準備します。次にスポンジに薄く塗料をつけ、型からにじまないように薄く丁寧に色をつけていきます。

使い込まれた風合いを出すために、専用の塗料を缶の角やでっぱりがある部分を中心にサッとほうきで掃くようにペイントしていきます。毛が硬めのハケを使うと古びた味わいが出やすくなります。

向き合う2面にハンギング(吊り下げ)用のチェーンを通す穴をあけます。缶の端から同じ長さの位置に印をつけ、下敷きに木材などを敷いて安定させたところにドリルで穴をあけます。
あけた穴にチェーンについているフックを引っ掛けます。フックタイプではない場合は、ほどけないように針金などでしっかり結んで固定します。

むきだしのチェーンのままでもOKですが、吊るす場所に合わせてチェーンをアレンジします。フェイクグリーンでも、オーナメントやサンキャッチャーなどでもOKです。

尼神インター渚 さん
1984年生まれ。2007年に相方の誠子と、お笑いコンビ「尼神インター」を結成。芸人になる前は地元で大工をしていた。
写真/石原敦志