ビルは“ゼロ・エネルギー”の時代へ

ZEBリーディングテナント行動方針(オーナー等向け)

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1. 行動方針の具体的な内容

行動方針は、大きく「テナントビル建設時の行動方針」と「テナントビル建設後の行動方針」の2つで構成され、それぞれにおいて①省エネ(エネルギー性能の向上、エネルギー消費量の削減)、②再生可能エネルギーの活用、③安全性、健康・快適性、知的生産性の確保を理念として掲げるものです。

具体的な内容は以下のとおりとなります。

リーディングテナント行動方針(ビルオーナー等向け)

1. テナントビル建設時の行動方針

テナントビルの建設時においては、以下のような観点をオーナー等※1として建設時における優先的な対応事項として位置付ける。

① 省エネルギー性能の向上
  • 省エネルギー性能に配慮された建物を建設しその性能を担保する評価・認証等※2を取得する。また、テナント入居者募集の際に省エネ性能表示※3や本方針への賛同を公表するなど、普及に向けた広報を行う。特にZEB※4の建設に際しては、ZEBリーディング・オーナー登録制度※5への登録申請を行う。
② 再生可能エネルギーの活用
  • オンサイト(敷地内)に限らずオフサイト(敷地外)※6も含め、再生可能エネルギーを活用した電力や熱の供給がテナント入居先へ供給可能な建物を建設する。
③ 安全性、健康・快適性、知的生産性の確保
  • 建物における利用者の健康・快適性、知的生産性の向上に対する配慮に加え、非常時のエネルギー供給等によるBCP強化、感染症対策など安心・安全に対する配慮可能な建物を建設する。その性能を担保する評価・認証※7を取得する。

2. テナントビル建設後の行動方針

テナントビルの建設後において、テナントと協働し、以下のような脱炭素化への取組を進める。

① エネルギー消費量の削減
  • グリーンリースやエコチューニング等を活用した改修や運用改善によって、テナントと協力してエネルギー性能の向上・エネルギー消費量の削減に努めるとともに、その性能を担保する評価・認証等※2を取得する。特に改修によるZEB ※4化に際しては、ZEBリーディング・オーナー登録制度※5への登録申請を行う。
    (グリーンリース・エコチューニングの詳細については「グリーンリース・エコチューニングとは」へ)
② 再生可能エネルギーの活用
  • テナントの再エネ調達ニーズを確認の上、ニーズがある場合には調達方法や費用についてテナントと協議し、調達に向けた検討を行う。
③ 安全性、健康・快適性、知的生産性の確保
  • エネルギー消費量の削減と併せ、非常時のBCP強化、感染症対策などの取組や、利用者の健康・快適性、知的生産性向上に関する取組を行う。

※1 建物所有者に加え、ディベロッパーやアセット・マネジメント、プロパティ・マネジメント、ビルディング・マネジメントなどの事業者を含む。

※2 BELS、CASBEE、LEED、DBJ Green Building認証、東京都のカーボンレポート・トップレベル事業所認定制度、建築物環境計画書制度の評価などの建築物の環境・エネルギー性能に関する評価に加え、GRESB、BOMA360といった建物所有者・所有企業に対する評価など。
(各評価制度の詳細については「建築物の各種評価・認証制度」へ)

※3 建築物省エネ法では2024年4月以降、事業者は新築建築物の販売・賃貸の広告等において、省エネ性能の表示ラベルを表示することが必要となる。

※4 正味のエネルギー消費量ゼロである『ZEB』に加え、Nearly ZEB、ZEB Ready、ZEB Orientedなども含む。
(それぞれの定義の詳細は「ZEBとは」へ)

※5 一般社団法人 環境共創イニシアチブが運営する「ZEBリーディング・オーナー登録制度」はZEB普及の活性化を目的とした制度である。

※6 ZEBの定義・評価においては、再生可能エネルギーの対象は敷地内(オンサイト)に限定される。

※7 CASBEEウェルネスオフィス評価認証、WELL認証など。
(各認証の詳細については「建築物の各種評価・認証制度」へ)

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