地球環境・国際環境協力

気候変動に関する政府間パネル(IPCC)第7次評価報告書(AR7)サイクル

第7次評価報告書(AR7)サイクルにおける各報告書

 IPCC第59回総会(令和5年7月)において、IPCC第7次評価報告書(AR7)の作成プロセスでIPCCを率いるビューロー(議長団)メンバー等が選出され、AR7プロセスが開始されました。IPCC議長には Jim Skea氏(英国)、我が国からはインベントリータスクフォース(TFI)共同議長に榎剛史氏が就任しました。
AR7に関する情報について、当ページで順次公開していきます。
 

作業部会

 IPCCは評価対象により分けられた3つの作業部会から構成されてます。

  • 第1作業部会(WG1)- 自然科学的根拠
  • 第2作業部会(WG2)- 影響・適応・脆弱性 (影響と適応に関する1994 年IPCC テクニカルガイドラインの改訂と更新を含む)
  • 第3作業部会(WG3)- 気候変動の緩和


特別報告書等
 現在、作成が決定されている特別報告書等は以下の通りです。

  • 気候変動と都市に関する特別報告書
  • [短寿命気候強制力因子(SLCF)インベントリに関する]2027年IPCC方法論報告書
  • [二酸化炭素除去(CDR)技術・炭素回収利用及び貯留(CCUS)に関する]方法論報告書

報告書ごとの情報

報告書本体

■令和6年12月 WG1~3合同スコーピング会合開催(クアラルンプール・シンガポール)
■令和7年2月 IPCC第62回総会にてWG1~3のアウトラインが決定
      アウトライン:Decision-8-Working-Group-Outlines.pdf (外部へのリンク)
■令和7年3月 主執筆者等の参加意向調査  ※令和7年3月28日に締め切りました

『AR7 第1作業部会の報告 『気候変動 - 自然科学的根拠』』

『AR7 第2作業部会の報告 『気候変動 - 影響・適応・脆弱性』』

  ※影響と適応に関する1994 年IPCC テクニカルガイドラインの改訂と更新を含む

『AR6 第3作業部会の報告『気候変動 - 気候変動の緩和』』

『気候変動と都市に関する特別報告書』

■令和6年4月 スコーピング会合開催(リガ・ラトビア)
■令和6年7月 IPCC第61回総会において、アウトライン決定
  アウトライン:Outline-of-Special-Report-on-Climate-Change-and-Cities.pdf (ipcc.ch)(外部へのリンク)
■令和6年9月 執筆者の推薦・IPCCによる選定 ※推薦者の公募は令和6年9月1日に締め切りました
■令和7年3月 第1回主執筆者会合開催(大阪・日本)決定

短寿命気候強制力因子(SLCF)インベントリに関する『2027年IPCC方法論報告書』

■令和6年2月 スコーピング会合開催(ブリズベン・オーストラリア)
■令和6年7月 IPCC第61回総会において、アウトライン決定
  アウトライン:Outline-of-Methodology-report-on-SLCF.pdf (ipcc.ch)(外部へのリンク)
■令和6年9月 執筆者の推薦・IPCCによる選定 ※推薦者の公募は令和6年9月1日に締め切りました

二酸化炭素除去(CDR)技術・炭素回収利用及び貯留(CCUS)に関する『方法論報告書』

■令和6年10月スコーピング会合開催(コペンハーゲン・デンマーク)

環境省の取り組み

 IPCC AR7への日本の貢献を強化する一環として、「気候変動と都市に関する特別報告書」に重要な知見を提供することを目的として、
 国際応用システム分析研究所(IIASA)と都市の変容に関する共同研究プロジェクトを令和5年9月に立ち上げました。

 普及啓発:令和6年3月 国際シンポジウム「IPCC第7次評価サイクルへの日本の貢献と「気候変動と都市」に関するIIASAとの連携」を開催
      令和7年3月 「日本-IIASA ジョイントセミナー in 横浜:日本の経験は、IPCC 気候変動と都市報告書にどのように貢献できるか?」を開催

AR7サイクルにおける体制

IPCC組織図

IPCC組織詳細(AR7)

国内連絡会

 IPCCの活動は、日本国政府にとって、気候変動に関する科学的知見の集積を行うという観点から、また、国連気候変動枠組条約の動向との関係性からも、非常に重要であると認識されています。

 そこで、関係省庁では互いに連携・協力しながら、IPCC活動に参画する研究者への支援を積極的に行っており、関連4省庁(環境省・文部科学省・気象庁・経済産業省)のもとに、「IPCC国内連絡会」を設置しています。同連絡会は、IPCC活動全般についての進捗状況把握、AR7作成に関する情報の共有化とそれに関する意見交換等を図るべく、年1~2回程度、開催しています。

日本からの執筆者等

CLA:統括執筆責任者、LA:主執筆者、RE:査読編集者

2024年2月時点、敬称略、章・五十音順
第1作業部会報告書

 

氏名

所属・役職

スコーピング会合

大島 長

気象庁気象研究所 主任研究官

スコーピング会合

平林 由希子

国芝浦工業大学大学院 理工学研究科 教授

 
  • 第2作業部会報告書

 

氏名

所属・役職

スコーピング会合

栗原 晴子

琉球大学 理学部 教授

スコーピング会合

森 信人

京都大学防災研究所 気象・水象災害研究部門 教授

 
  • 第3作業部会報告書

 

氏名

所属・役職

スコーピング会合

飯山 みゆき

国際農林水産業研究センター プログラムディレクター

スコーピング会合

杉山 昌広

東京大学 未来ビジョン研究センター 教授

スコーピング会合

長谷川 知子

立命館大学 総合科学技術研究機構 教授

スコーピング会合

森田 香菜子

慶応義塾大学 経済学部 准教授

 
  • 気候変動と都市に関する特別報告書

 

氏名

所属・役職

第2章LA

橋爪 真弘

東京大学 大学院医学系研究科  教授

第5章LA

伊東 瑠衣

海洋研究開発機構(JAMSTEC) 付加価値情報創生部門
 地球情報科学技術センター 特任研究員

第5章LA

ESTOQUE Ronald C. 

国立研究開発法人 森林研究・整備機構 森林総合研究所
生物多様性・気候変動研究拠点  主任研究員

第5章RE

SHAW Rajib

慶應義塾大学 政策・メディア研究科 教授

スコーピング会合

足立 宗喜

環境省 地球環境局 総務課 気候変動科学室 室長補佐

スコーピング会合

ESTOQUE Ronald C. 

国立研究開発法人 森林研究・整備機構 森林総合研究所
生物多様性・気候変動研究拠点  主任研究員

スコーピング会合

沖 大幹

東京大学大学院 工学系研究科  教授

スコーピング会合

吉田 有紀

国立環境研究所 気候変動適応センター アジア太平洋気候変動適応研究室 研究員

 
  • SLCFインベントリに関する『2027年IPCC方法論報告書』

 

氏名

所属・役職

Vol1-第1章LA

大原 利眞

日本環境衛生センター アジア大気汚染研究センター センター長

Vo1-第2章LA

金谷 有剛

海洋研究開発機構(JAMSTEC)地球環境部門
 地球表層システム研究センター センター長

Vol1-第6章LA

小田 知宏

Universities Space Research Association (USRA) Senior Scientist

Vol1 General RE

田辺 清人

公益財団法人 地球環境戦略研究機関(IGES) 上席研究員

Vol2-第1章LA

黒川 純一

⼀般財団法⼈ ⽇本環境衛⽣センター アジア大気汚染研究センター
 情報管理部 部長

Vol2-第2章LA

藤森 俊郎

IHI 事業開発統括本部 技監 / 東北大学流体科学研究所 特任教授

Vol2-第3章LA

森川 多津子

一般財団法人日本自動車研究所 環境研究部 主任研究員

Vol4-第4章LA

森下 智陽

国立研究開発法人 森林研究・整備機構 森林総合研究所 東北支所 主任研究員

Vol5 Waste RE

山地 一代

神戸大学大学院 海事科学研究科 准教授

スコーピング会合

金谷 有剛

海洋研究開発機構(JAMSTEC)地球環境部門
 地球表層システム研究センター センター長

スコーピング会合

黒川 純一

⼀般財団法⼈ ⽇本環境衛⽣センター アジア大気汚染研究センター
 情報管理部 部長

スコーピング会合

竹村 俊彦

九州大学 応用力学研究所 大気海洋環境研究センター 所長

スコーピング会合

谷本 浩志

国立環境研究所 地球システム領域 副領域長

 
  • CDR・CCUSに関する『方法論報告書』   

 

氏名

所属・役職

スコーピング会合

岸本 文紅

国立研究開発法人 農業・食品産業総合技術研究所 グループ長補佐

スコーピング会合

中垣 隆雄

早稲田大学 理工学術院 創造理工学部 総合機械工学科 教授

AR7関連会議結果(2023年~)