水道水源における消毒副生成物前駆物質汚染対応方策検討会

水道水源における消毒副生成物前駆物質汚染対応方策検討会

 我が国の水道水源の多くは河川水等に依存しているが、上流に大量の化学物質を使用し又は処理する施設がある場合には、上流からの有害物質等の流入によって水質事故が発生し、取水停止や給水停止に至るおそれがある。平成24年5月には、ホルムアルデヒド前駆物質の廃棄物処理施設からの流入により、首都圏で広範囲の取水制限、給水制限が発生する事態となった。
 水道施設は水道水源におけるリスクに係る不測の事態に備えることが求められており、現行法制度の規制対象外である消毒副生成物前駆物質についても、今般の事態の再発防止の観点から、原因となり得る化学物質の抽出、生成メカニズム、水道施設における低減方策等の検証を行うことにより、水道水源における水質事故のリスクに応じた施設整備及び管理のあり方をとりまとめ、事故発生時における安心・快適な給水の確保の推進を図る必要がある。