放射線による健康影響等に関する統一的な基礎資料
(平成30年度版、 HTML形式)

第6章 事故の状況
6.3 廃炉に向けた取組と進捗

廃炉に関する取組

廃炉に関する取組
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<使用済燃料の取り出しについて>
使用済燃料プールからの燃料取り出しについて、4号機では2014年12月に、1,535体全ての燃料の取り出しを無事に完了しました。これにより、使用済燃料が冷却できずに崩壊することによる、放射性物質放出のリスクが大幅に低減されました。
現在、1~3号機について、ガレキの撤去等の取り出しに向けた準備を進めています。3号機では、2018 年2 月にプール内燃料取り出し用カバーを設置しました。2018 年3 月から開始した燃料取扱設備等の試運転において複数の不具合が発生したため、2018年中頃としていた取り出し開始時期について、改めて精査・見直しを行うこととしています。

<燃料デブリの取り出しについて>
2017年9月に改訂された中長期ロードマップにおいて、格納容器底部の燃料デブリに対し、「気中」で「横」からアクセスすることに先行して着手し、次第に規模を拡大するという「ステップ・バイ・ステップ」でアプローチしていくという方針を示しました。
これまでも最先端の技術を用いて開発したロボット等による内部調査を行ってきました。2021年内の初号機の燃料デブリ取り出し開始に向けて、引き続き内部の詳細調査や取り出し技術・ロボットの研究開発を進めていきます。

本資料への収録日:平成30年2月28日

改訂日:平成31年3月31日

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