外部被ばくによる線量を計測する方法として、個人線量計を装着する方法があります。個人線量計では、一定時間に受けた放射線の積算量の計測や、線量率の読み取りが可能です。
他にもサーベイメータを用いて、作業する場所の放射線量を計測することで、その場に人がいたらどのくらい被ばくするかを推計することができます。体の外からのα(アルファ)線やβ(ベータ)線は体内にまでは届きませんので(上巻P22「透過力と人体での影響範囲」)、外部被ばくの線量測定としてはγ線を測定します。最近の計測機器は、1時間当たりのマイクロシーベルトで表示されるものが多いので、この測定値にその場にいた時間を乗じて、外部被ばくによる線量を概算します。ただし、NaI(Tl)シンチレーション式サーベイメータのように適切な性能を持ち、校正されている機器を用いるようにします。
本資料への収録日:平成25年3月31日
改訂日:平成30年2月28日