放射線による健康影響等に関する統一的な基礎資料
(平成28年度版、 HTML形式)

第7章 環境モニタリング
7.2 放射性セシウムと放射性ヨウ素の沈着状況

セシウム134、セシウム137(広域)

セシウム134、セシウム137(広域)
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平成23年12月から平成24年5月にかけて行われた土壌調査では、福島県を中心とした東日本の広い地域において、可搬型ゲルマニウム半導体検出器を用いたin-situ測定により、放射性核種の土壌沈着量が測定されました。その結果、セシウム134とセシウム137の分布範囲及び沈着した量の比率関係を確認したところ、どちらもよく似ていることが確認されました。
また、γ(ガンマ)線放出核種として放射性セシウム以外に、ヨウ素131(下巻P23、「ヨウ素131(福島県東部)」)、テルル129m(下巻P61、「テルル129m(福島県東部)」)、銀110m(下巻P62、「銀110m(広域)」)について核種分析が行われましたが、これらの核種による線量は放射性セシウムに比べて極めて低いことが確認されました。

※可搬型ゲルマニウム半導体検出器を用いたin-situ測定:可搬型ゲルマニウム半導体検出器を環境中(近くに建物等のない平坦な場所)に設置し、実際の地面全体を対象として測定を行うことにより、地表面に分布した放射線源からのガンマ線を検出し、地表面に蓄積している放射性物質の平均的な濃度を分析する手法。

本資料への収録日:平成25年3月31日

改訂日:平成28年1月18日

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